【彼になった彼女】6話 帰る場所
目が覚めた時
俺は実家の自分の部屋で寝ていた
俺は急いで身支度を整え玄関へ向かう
主「帰らなきゃ、帰って彼女に謝らないと」
玄関先で靴を履いていると母が声をかけてきた
母「どこへ行くの!?」
主「帰るんだよ」
母「帰るって、あんたどこに帰るの?」
主「何言ってんだよ、母さんアヤが家で待ってるだ」
母「!! アヤちゃんはもういないんだよ」
主「何寝ぼけてんの? じゃぁね、また来るよ」
バタンと閉まる扉の音越しに聞こえる母の待ってという声を無視して急いで帰る
主「早く謝らないと」
そればかりが俺の頭の中を占領する
彼女と暮らしたマンションにつく
主「ただいま」
電気がついてない
彼女はまだ怒っているのか...
早く彼女に会いたい
そう思いながら眠りについた