【彼になった彼女】3話 プロポーズの日

お互いの両親の許可をえて同居しだして1年になる
お互いだいぶ落ち着いて、そろそろだと思うと緊張が日に日に増していく

彼女と過ごす間、どうやってプロポーズしようか
恥ずかしいけど、いつもイメトレしてた

その日は陽気な天気とは裏腹に
緊張と、恥ずかしさでそっけない態度でのデートになってしまった
それに対し彼女が「私といるのがつまらないの?」という
売り言葉に買い言葉で
俺たちは喧嘩別れしてしまった
プロポーズするはずだったのに、最悪のデートになった

喧嘩しても、いつも彼女が許してくれる事が多かった
そんな出来がいい彼女が子供っぽい俺にはもったいなさすぎるほどだ

だから、今回も時間がたてば仲直りできると思っていた
少し頭を冷やそうとすぐに家には帰らなかった
あの時、すぐにでも謝ればよかった
怒って帰る彼女を止めていたら
そうすればこんなことになることはなかった

電話から聞こえるユウの声が泣いている

ユ「姉ちゃんが、死んじゃった…」

息ができなくなる
音が聞こえなくなっていく
気が遠くなる
立つこともできなくなりその場に座り込む

主「うそ、だ…」

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