加藤純一のカトマス企画はスマーフィングブーストで咎められる行為なのか?ValorantでVtuber炎上との違いは?
2021年9月29日日本時間午前1時30分、有名配信者である加藤純一氏によるAPEXマスター到達企画、通称『カトマス』は大いに盛り上がりを見せ、ランクがリセットされるスプリットの切り替わり直前にマスターに到達という伝説的な結果を残し幕を閉じた。
だがしかし、FPS界隈では同時期にValorantというゲームでとあるVtuberがプロやプロチームのオーナーによるスマーフィングブーストが発覚し問題となっていた。
この『カトマス企画』にも海外プロのEurieceやTemplex、プロではないが著名なゲーム配信者が参加しており、『強い味方』に『その味方の適正ランクよりも下でランク帯』でポイントを上げてもらっている行為は同じスマーフィングブーストに当たりそうであるのに、結果としてはあちらは『非難』され、こちらは多くは『感動』という結果となった。
そこを疑問に思う人、または問題視する人がTwitter上に散見される。
その両者の違いを私なりに考えてみた。
ゲームにおけるスマーフィングとは
まずはスマーフィングについて再度、意味を確認しておこう。
スマーフィング
サブアカウントなどを利用し低いレベル帯を装い、敵を倒す行為。
ランクマッチなどでは不正行為として捉えられる。
である。
よく混同されがちなブースティングであるが、ブースティングの意味は下記である。
ブースティング
ランクなどを上げる際に自分よりも上手い人などに「代行」してもらう行為。
今回のカトマス企画は『代行』という手段が用いられなかったのは、プレイングからも明白なのでブースティングには当たらない。
では、スマーフィングについてはどうだろうか。
今回のカトマス企画では、加藤純一氏はダイヤ4の本アカウントではなく、新しくアカウントを作り、一番下のランクであるブロンズ4から始めた。
また、企画にはたくさんの著名なゲーム配信者が参加されていたが、そのほとんどがサブアカウントを使用し、実際の適正ランク帯よりも下のランクでのプレイとなった。
このことから、この企画の参加者のほとんどが
スマーフィングを行った
というのは事実である。
スマーフィングをおこなって低ランク帯の人をブーストすればそれはスマーフィングブーストである。
APEXにおけるスマーフィング
APEX内では、そういったスマーフ行為に対しどのような対応をしているのか確認した。
APEX内ではゲームのマッチのリザルト画面に通報ボタンがあり、そこから不正プレイヤーを通報するシステムがある。
その中にも『サブアカウントによる不正プレイ』という項目があり、通報の対象となっている。
では、サブアカウントを使用したプレイが全て通報の対象となるのかというとそうではない。
これは2021年5月5日にEuriece氏が全レジェンドソロマス企画を行っていた際に、上記のスマーフィングの報告ボタンが作成されたため、自分の行為がスマーフィングの通報対象に当たるのかどうかをTwitterを通して運営に確認した時の画像である。
APEX Hideoutの回答は
"システムや新しいアカウントの悪用で一貫して初心者サーバー(低ランク帯)で蹂躙することが対象です。そのような企画を行うために一瞬のスマーフ(低ランク帯の別アカウント)を持っていることはBANの対象ではありません。"
※翻訳 ぼく (間違っているかも間違ってたら謝ります。)
と、上記のような回答となっています。
APEXでは、与えたダメージ数が2000,2500,3000,4000を超える毎に与えられる"ハンマーバッチ"や一人で20キル取った人に与えられる"爪痕バッチ"というプロフィールにつけられるバッチがあり、それを獲得するためにサーバーのバグを利用したグリッチによって初心者サーバーに入る方法や、わざと負けまくりキルレートを下げ低レート帯のサーバーに入るといったことが問題となっていました。
また4000ハンマーバッチを獲得するために、『サブアカウントを作って初心者サーバーに入り、取れなかったら再度アカウントを作り直してずっと初心者しかいないサーバーでチャレンジ』ということもできてしまいます。
おそらくこの通報ボタンはそのような人を対象としたBANだったのでしょう。(その人たちと企画をしている配信者との違いは対戦した一般人にはわかりませんが...)
要するに、『ずっと初心者サーバーで初心者狩りをし続けているかもしれない...』と疑いをかけられたときに、『こういう企画で悪意や愉悦や不正にバッチを取得するためにサブアカウントを作ったのではありません!』と反論できる証拠があれば褒められた行為ではないがBANの対象とはならないのでしょう。
またカトマス企画については日本版Hideoutの松岡さんが監視してゴースティングなどをBANしていたようです。
ハイドアウトさんがBANしていない時点でもこのスマーフィングブーストについてはBANの対象ではないことがわかります。
あとこれで運営公認って言ってる人がいるけど公認はしていない。
あくまで黙認。
なぜか『Eurieceが今回の企画について運営から許可を取っている』という誤情報や『配信者ならスマーフOKと運営が言っている』のような誤情報が出てニュースサイトにも取り上げられていますが、僕が調べる限り、正しい情報はこうでした。
別ゲームにおけるスマーフィングについて
Valorantでのスマーフィングについての意見は公式ホームページに記載されています。
上記の文は、会社ではなくシニアプロデューサーの意見ですが、スマーフは許せないものと言っていますが規約ではありません。あくまでシニアプロデューサーが「(あなたがたプレイヤーにとって)いつでもスマーフは許せないもので、特に自分のランクがかかる試合ではなおさらですよね?」と言っているというだけです。
また別のページには、こう書かれています。
こちらでもスマーフについて言及されていますが、BAN対象となるのは悪意のあるスマーフのみで、ランクが離れたフレンドとランク戦で遊びたいが故のスマーフは悪意によるものではないとされています。
RIOT GAMESのサービス規約にもスマーフィングについて全体を明確に禁止している文言は見つけられませんでした。
(気になる人は確認お願いします。)
これらの素材を切り貼りして、『Valorant公式がスマーフ絶対許さない!』と拡散するのは日本人が今マスコミに対して憤りを感じている、みんなが大嫌いな偏向報道だと思います。
会社の方針も、『認証システムなどを導入してスマーフを完全廃止に!』ではなく、『スマーフアカウントには内部レートをあげて高難易度のマッチを!』ですし。
ただし、あくまで規約で規制されていないだけでスマーフィングが許可されているというわけではありません。
スマーフィングが非推奨なのは明白です。
それでもTwitterは『Valorantはスマーフが禁止されている』と言っている人が多数でしたが、どこにその情報があるのでしょうか。
またFPSシューティングゲームではないですが、同じようにランクシステムを採用しているMOBAのLoLではどうか。
LoLではスマーフを推奨はしていないが、ゲームから排除しようとはしていないと書かれています。ただしランクよりも競技性の高いゲームモードでのスマーフには厳しく対応しているようです。
今回のスマーフィングブーストについて
さてAPEXやその他のゲームでのスマーフの扱いについて、僕の解釈が正しいか正しくないかはひとまず置いておき、スマーフィングブーストについてですが、結論としてはAPEXもValorantについても
スマーフィングブーストは
一部スマーフィングという行為がBAN対象である以上、
非推奨で咎められる行為だが、運営からBANされるようなことではない。
というのが、行為の印象の落としどころではないだろうか。
Twitterやニュースではスマーフィングについて、『APEXはセーフだけどValorantはアウトだから』のような発言があったが、私が調べた限り両者も規約にはほぼ差異がなく、どちらかと言えば通報の対象にもなっているAPEXの方が厳しいように感じました。
Varolantで炎上したVtuberとAPEXで賞賛された加藤純一の違い
では、炎上したVtuberと加藤純一氏との違いは何だったのか。
それを整理していきます。
まず違いにいく前に加藤純一氏とVtuberで同じことを整理しましょう。
①スマーフィングブーストはグレー
上記で書いた通り、どちらのゲームでもスマーフィングブーストというのは『非推奨だけどBANではない』というグレーなものでした。
②被害を被るのは対戦相手
どちらもスマーフィングブーストによって被害を被るのは自分のランク帯よりも上の強者と戦って負けた場合にポイントが下がる対戦相手です。
やられた相手は明確に理不尽に負けてしまうわけですから怒りを覚えるのは当然です。
これらを踏まえたうえで違いを並べていきます。
ゲームの運営の方針も似たようなものとなると、『炎上するかどうか』という評価の違いが生まれる原因は見ている視聴者の心象ということになります。
では、どこで受ける印象が変わったのか。
ぼくなりに整理していきたいと思います。
Twitterに書かれている違いは僕の中では腑に落ちるものとそうでないものがありました。
なんというか、みなさん人から聞いたことをコピペしているだけで、内なるもやもやをうまく言語化できていない気がするので。
1. 配信者の性質の違い
まず私が思うに配信者の性質の違いが大きいと思います。
Vtuberの方は『ぶいすぽ』という団体に所属しており、その団体は
"ゲームに本気で取り組むメンバーが集まってeSports の良さを広げていく、次世代 Virtual eSports プロジェクトです。VTuberとしての配信活動、eSports 大会への出場、アニメやコミックなど、様々なメディアミックスを展開しています。"
と、いうようにE-Sportsに大きくかかわる団体のメンバーでした。ご本人もValorantの大会に出場されているような方でゲームのプレイングを売りにしている方々の一人です。
そんな方がスマーフィングブーストを受けていたとなると、信用は落ち、ゲームのプレイングに惹かれてた人やファンでなくても知っていた人は裏切られたような気になります。またこの方個人ではなく『ぶいすぽ』というものを知っていた人も、メンバーにそのような疑惑があると活動方針に疑問を持たざるを得なくなります。
そのような背景も炎上の一つの要因になっている気がしました。
加藤純一氏はというと、本人も視聴者も全員がゲームへたくそなことを認識しています。そもそもゲームのプレイングというものは売りにしておらず、トークとリアクションと突拍子もないようなおかしなプレイ(沼プレイ)、たまに見せる光るプレイ、そしてなによりもあきらめない心を売りにしています。
このマスターという結果を受けても誰も彼をゲームがうまいとは言わないでしょうし、本人もおそらくそれを望んでいません。
この前提となる人物像の違いが受ける印象に差を与えましたように思います。
2. 目的の方向性の違い
次に目的の方向性の違いです。
加藤純一氏は初めから
みんなに手伝ってもらいながら残り3日でマスターに行く企画をやる。
というのがわかっていました。
万年ダイヤ床ペロ36歳おじさんのこの言葉からわかるように初めからスマーフィングブーストが前提の企画であったことがわかります。
そして期間が残り3日という事でランクが上がった後もすぐにプラチナに下がることがわかります。
アカウントも本アカではなく企画用のアカウントなのでメインアカウントにはマスターの記録は残りません。
企画は全て配信されるのでたとえ『マスターになったことがある』と
今後言っても全員がスマーフィングブーストによってできた偽マスターであることを知っています。
このように、この企画の目的は
『反射神経も衰えた万年ダイヤ床ペロ36歳おじさんが絶対無理と言われたマスターランクに1から限られた時間内に何としてでもたどり着く配信をすること』
であって、
『マスターになる』
という結果が目的でないことが明白です。
だから一般人が裏で最高到達ランクを上げる虚栄のため、
スマーフィングブーストをうけている
のとは視聴者目線は全く印象が変わります。
ただどちらも対戦相手的には何も変わらないので、
対戦相手はキレていいです。
むしろEurieceとかTemplexとかCrylixとか
キレる正当性があなた方にはある。
一方、Vtuberの人は完全に裏での出来事でした。Valorantのランクを一緒にやってくれる人をTwitterで募集し、プロゲーミングチーム所属の人たちとプレイしていたことが、対戦相手からのリークでわかりました。この場合、Twitterでランクのメンバーを募集していることから目的が『メインアカウントのランクを上げるためであること』がわかるが、それ以外の情報は全てリーク側からの情報しかありません。
その構成でどれほどプレイしたのか、どういう立ち回りでどのような成績だったのかが私たちは精査する術を持ちません。
これも印象が悪くなる結果となりました。
3.参加メンバーの違い
これについては明確な対比ではないのですが、参加メンバーの違いも大きな印象の差になっていると思います。
Vtuberの方はプロゲーミングチームのメンバーとそのオーナーでチームが構成されていました。そのプロゲーミングチームが今、日本のなかでは3本の指に入るほど有名なチーム名だったこともあって話題性を呼びました。しかも本来ならばスマーフィングという行為を咎めるべきオーナーまでもが一緒に行っていたとなり関係者全員の印象が悪くなりました。
カトマス企画のメンバーは、開始時からしばらくは昔ながらの加藤純一氏の友人の布団ちゃんやもこうさんやおにやさんでした。この方々はエーペックスが上手かと言われると、私よりは上手というぐらいのレベルだと思います。Twitterでスマーフィングブーストだと言われるようなEurieceやTemplexや渋谷ハルさんやCrylixきゅんが登場するのはダイヤランク以降となっています。
(むかいさんはプラチナで少し早かった。対戦した人は怒っていい。)
この普段うんこちゃんと仲の良かった人たちが低ランク帯を支え、後半の厳しい場所に来ると今まで直接的な繋がりがなかった渋谷ハルさんやCrylixくんが駆け付けるところも対戦相手目線では戦犯ものですが、応援している側からの目線では熱い展開でした。
きっと初めからCrylixくんやEuriece、Templexなど強い人と、ずっと同じメンバーでマスター目指すことになっていたら大炎上で賞賛も何もなかったでしょう。
そして、なんといってもEurieceの物語の存在は大きかったでしょう。
今でこそ日本のカスタムに出場するようになり、日本での知名度も少しだけ上がってきたEurieceですが、彼が日本に興味を持つきっかけとなったのは何を隠そう加藤純一氏だったのです。
約7カ月前、加藤純一 こと『うんこちゃん』は配信でランクをプレイしていたところ、たまたま全レジェンドソロマスター企画中のEurieceと同じチームになりました。
このとき、Eurieceはもうすでに強く、ImperialHalさんと一緒にプレイするほどでしたが、まだ日本では全くと言っていいほど知られていませんでした。
同じチームになり、しかもEurieceが配信をしている海外のプロだということをどこからか調べてきた衛門(加藤純一氏のファンの名称)は大量にEurieceの配信になだれ込みました。
そこでEurieceはもともとの配信にいた人たちにうんこちゃんについて説明するのだが、こんなにも多くの視聴者に見られているならきっと有名なAPEXプレイヤーだと思い「He is strong Japanese player」と紹介する。
だがそこで大量に流れるのは日本人からの「No. He is Noob」「very weak」の文字。
こんなにもファンがいるのに全員に雑魚と言われることに爆笑するEuriece。
こんなふうに彼らは出会い、また衛門たちも若くて反応が可愛いし、笑い方が豪快なEurieceのファンになり、EurieceはEurieceでうんこちゃんの配信や動画を見るようになり、日本人のファンが一気に増えたので、日本語を理解しようと勉強を始めました。いつか、もう一度うんこちゃんと遊ぶ日に楽しめるように。
そして、この一件がEurieceの人生を変えることになりました。
日本人のコミュニティーができる前は、APEX以外でEurieceは評価されていなかったらしいです。何かAPEX以外のことしようといろいろ変えてみても、その時の視聴者はほぼ0人、コメントは0。
それが日本人のコミュニティーができてから料理をするだけでも5000人、うんこちゃんの切り抜き動画を見るだけで4000人が見てくれるようになったそうです。
今じゃ家族を支えるほどの稼ぎも得られるようになっています。
そんなふうに人生を大きく変えてくれたうんこちゃんをEurieceは心から慕っていたが、配信者としてお互い直接的な交流はありませんでした。
そんな中、今回のカトマス企画で万を辞してEurieceが参戦。
それだけでもファンは感動ものだったのだが、久しぶりの交流でめちゃくちゃ日本語が上手になっているEurieceに対して、
加藤純一氏が「なんで日本語勉強したの?」ときいた後の
「あなただから。」
「そっか、じゃあ、もう親友だ。」
のところなんて本当に人間ドラマかよと思いました。
こんなふうに7カ月前にAPEXで偶然出会った海外の少年のサクセスストーリーの物語の一端を見せてくれた今回の企画はファン視聴者には好印象となりました。
4.ゲーム性の違い
これはなぜか言われてて、僕はぴんと来てないんですけど、APEXは1マッチ当たり3人1チームの20チーム、計60名で参加となります。
それに対しValorantは1マッチ当たり5人1チーム vs 5人1チームの完全に対峙しなきゃいけない状況になります。
APEXは大人数で戦うことから相手が強ければいったん引いて他のチームが削ったところを漁夫にいくことができるが、Valorantは絶対に強い人と戦わなきゃいけない。両者のパワーバランスが崩れてしまうからよりスマーフの罪はValorantの方が重い。というのがTwitterの意見らしいです。
僕はあまりこれには賛成できなくて確かにゲーム性の崩壊度合いはValorantのシステムの方がすごそうだけど、だからと言ってAPEXの方が罪は軽いということはないんじゃないかなと思います。
両方負けた人は理不尽なパワーでやられるわけだし...
スマーフィングはどちらにせよ良くないよねと思います。
5. 行為に対する意識
あとは加藤純一さんの意識も関係しているんだと思います。
配信終わりの挨拶ですが、
俺の実力じゃもちろん絶対にいけない。けど、手伝ってくれたというか、ほんとはね、たぶん配信者のみんな的にも良しとされる行為じゃないじゃん。へたくそをうまい人がキャリーしてあげるのって、良しとする行為じゃないと思うんだ。でも、俺のわがままに付き合ってくれて、悪いこともいっぱい配信者のみんなも言われたと思うんだけど、でもそれでもなんとか手伝ってくれたことに応えたくて、なんとかやってきたけど無事に行けました。何時間ぐらいやってましたか?75時間ぐらい?何時間やったかもう覚えてないけど、ほんとに来てくれたみんなに感謝だな......
<<中略>>
ホントはさ、俺がさ、そぐわない、俺がわがまま言ってみんなに無理言って付き合ってもらっちゃったからさ、ダイヤ帯で戦わなくてもいい強い相手と戦ってマスターにいけなかった人もいると思うんだよ。申し訳ない本当に...
でも次のシーズン、また俺が負けてポイント上げるから行ってマスター。
俺は勝てないから。
<<中略>>
はぁああ楽しかった!
いい仲間といっぱいできたっちゅうのが一番面白かったですわ!
というように、自分の実力をおごることなく、マスターに行ったことを誇ったり過剰に喜ぶことなく、ただ企画に参加してくれた人への感謝と楽しかった、いい仲間たちといっぱい真剣にゲームできたことが面白かった、そして自分のせいでマスターに行けなかった人への謝罪で締められています。
このようにスマーフィングブーストという行為にたいしては、言い訳をすることなく『悪いことをした』、『良くないこと』と言い切り、参加してくれたメンバーには『俺がわがままを言って付き合ってもらった』と言うこの姿勢が見ていて応援していた人たちへの好印象になっているのではないかと思いました。
結論
どちらも行為としてはスマーフィングブーストで同じ。同じく共に悪いことだが、視聴者目線的には加藤純一氏の方は情状酌量の余地あり。視聴者的に好印象なのか悪印象なのかの違いだけ。
なので、カトマス企画について内容を知らない人からすると、やってること同じなのになんでこっちは炎上でこっちは評価されてるの?
となるんだと思います。
そして、加藤純一氏は自分が叩かれることに対して別にそれでいいと思っている。
自分がやったことの結果なんだし。よくないことをしているのはわかっているし。
周りの反応というか状況で判決が変わるのは実際の裁判も同じで、同じ殺人でも内容によって裁判結果って全然ちがうしね。
今回の場合だけじゃなく、ネットには裁判官でもないのにジャッジつけたがる人がたくさんいるけどね。僕も含めみんな頭悪。
追記(9月30日11:33)
ありがたいことにこんな素人の駄文をたくさんの人に読んでいただいているようで、加藤純一氏とカトマス企画、そして近年のFPSゲームの人気の凄さを実感しています。
意図しないことですが、このnoteが一部の人に誤解されていると言いますか、『加藤純一氏のスマーフィングブーストはこういう理由で非難の対象にならないんだ!』みたいな意見の参考として使用されていることに違和感を覚えていますので蛇足ですが追記することにしました。
私が言いたいことは
加藤純一氏のカトマス企画もVtuberの件と同じく
非難の対象とされるものである。
ただ、視聴者が感動する部分もあったため好印象側からの賞賛する声もある。
です。
炎上したかしていないかの違いは、それは悪いことだ!!という非難の声"以外の声"が多かったか少なかったか、非難の声に対し賛同できる人が多かったかの違いだと思っています。
(あとはプロチーム側はスポンサーの存在があるから自ら声を大にして問題を取り上げた声明を出さなきゃいけなかったとかあると思うけど...)
炎上って結局、ゲーム運営の声ではなく、あくまで周りで見ている視聴者の声によって起きるものですから。
なんか『有名な人が企画としてやれば叩かれないのかよ。』
みたいな声がありますけど、Twitterで『カトマス』と検索かければ叩く声がたくさんありますからね。
基本的にスマーフィングブーストはモラルのない行為で、運営がBANの対象としていないからと言ってそこは絶対変わりません。
ただ、それとは別のところでストーリー性があったためそっちの方の声の存在感が大きいというだけです。
叩く方の感性がおかしいかというと絶対にそうではありません。
何度も言いますが、いくら結果的に感動がうまれたとしてもスマーフィングブーストは良くないことです。
なので何があっても『それは良くない』と言い続ける人たちは必要だと思います。
そうじゃないと『スマーフィングブーストは推奨されてはいないけど、やっても叩かれないからノーダメージ。理由があればスマーフィングブーストOK。』と考える人がたくさん出てきて、ゲームのランクシステム自体が崩壊します。
なので、そういう声が上がり続けることはゲーム界隈における一種の自浄作用であると思っています。(それをもとに人格否定をする人もいて一概にいいことであるとは言えませんが...)
だから、カトマス企画のことを叩くな!、あれで感動できないのはおかしい、というのは通用しないと思います。
それに参加者も加藤純一氏も批判の声が上がるのを承知で企画の実行をしていると思いますし。
モラルのないことだったかもだけど、自分はあの時、たしかに感動した。
APEXのモチベもあがった。
たとえ批判があってもその事実は変わらんからいいじゃん。