ロジックでは解決できない組織課題に向き合う - That’s human being matters!
Women in agile Japanの主催した第一回目カンファレンスWomen in agile Tokyo conference 2023が先日無事終了しました。そこでは普段では聞くことがあまりない意見や困りごとの観点、想像を超えた素晴らしい場面が多くありました。
参加登録者が100名で、当日も多くの方が集まって下さいました。運営含め、多くの方々のご協力、ご尽力があってこの会の開催が実現しました、本当に本当にどうもありがとうございました。
男性参加登録者が約 40%
このカンファレンスには、女性はもちろんのこと男性の来場者も多かったことが特徴で、それはとてもとても価値のあることでした。なぜならこういったテーマは、現在のマジョリティ層である男性と共に手を取らないと改善されていかないからです。
問題に焦点をあてるために、グループ名に女性の冠をつけているので、理解がされにくい苦しさはつきまとうのですが、それでも多くの方にお越しいただきポジティブな評価をいただけたことは大きな糧です
Open space technology(OST)に長い列
基調講演後は、午後いっぱいずっとOSTでした。
話したいことがある人が、参加者に対してテーマを持ちかけ、それを聞いた人たちが、参加したいものに参加する、というスーパー自律型のスタイルです。
サークルのど真ん中に立って大衆に向かって話しかけるのはそこそこ勇気がいることです。”こんなことアジェンダで出していいのか”、とか、”どうせ私のアジェンダには集まらない”、とか、「やらなくて良い理由」が頭を駆け巡りなかなか腰が上がらないものです。
それなのにいざ蓋を開けてみると、長い列があっという間に作られました。列が0もあり得ると想像していただけに、それはそれは圧巻でした。それだけ、「声に出せない声」が私たちの身近にはたくさんあり、それは少しの後押しでわっと出てくる、ということ。
誰にも相談できない、しにくい話題
ここには「どこにも持っていきようのない話題」が多くありました。
DX〜のような、ビジネス中心のカンファレンスや、手法などが全面に出ているカンファレンスの場ではまず出せない、でも日々の中で必ず積み重ねられるであろう、心に近い、柔らかな話題。
人的資本経営、なんてよく聞かれますが、企業として、マネジメント層として、さまざまな話題を具体的に解決できる場・仕組みづくりにどれだけ行動できているでしょうか。置いてけぼりになってませんかね。
Organicな対話空間- 答えのない問いに向き合う生身の人間の自然な姿
午後いっぱい、4スロット10スペース。1スペースに複数の議題をくっつけたものもあったので、40以上の議題が話されました。
答えのない問いに向き合う。右脳を使い、想像する。
傾聴し、共感し、想いを馳せる。
時間がたくさんあるからこそ、先を気にしすぎず、「うまくやらなきゃ」というプレッシャーをも手放す。
ありのままの自分自身で、場に向き合う。
夕方になると、自然とぼーっとする人、2、3人で話す人など、
計画されているテーブルから離れて自由に過ごす人が増えてきました。
場をホールドする私自身も議題を出して(笑)、参加しつつ周りを見つつでしたが、見たことのない自然な、生身の人間の有機的な場のつながり方でした。
私たちは、Code of Conductという、グローバル憲章があります。
それが最後まで、参加者によって大切にされてきた結果なのかもしれません
今後の課題
結果、今後のヒントになる多くの課題が浮き上がってきました。
女性リーダーの旧来のイメージ払拭、キャリア開発(上に上がれば仲間が減り、男性しかいなくなり孤独・・、ロールモデルの不在、バリエーション不透明、、)などなど。
そもそも女性が少ないことが普通になりつつあるので、3割いたらいいよね、という意見も。
あまり外には浮き上がってこないですが、多様性と言っててリーダーの数がまだ全然少ないということは、そのストリームのどこかに問題(意識すらできていないものも含め)があるのですよね。
長い長い歴史がこのテーマにはあります。年月をかけて世の中の多くの女性リーダの方、コミュニティの方々が声を上げて作ってきてくださったバトンを、しっかり自分たちでも後世に渡せるように、できることをしていきます。
引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
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