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アップルの業績は文句なし。でも株を買うのは少し待つべき理由。

自分自身、iPhone、Mac、AirPods、Apple Watch、iPadと、アップルが出している商品は、ほとんど持っているわけですが、アップルの株を購入するかと言われると、なかなか行動に移すことができません。

現在、アップルはアクティブなディバイスが20億台を超え、このエコシステムの中で、iCould、Apple Music、App Storeなど様々なサービスを展開し、高い利益(粗利益率73%)を生み出しています。

iPhoneは世界のスマートフォンの出荷台数の約20%しか占めていませんが、そのブランドが圧倒的に強く、業界の利益の約80%を占めています。

また、アップルの過去10年の営業利益は平均27,9%と一般的な消費者向けの電子機器では見られない圧倒的な利益率の高さを誇っています。

アップルの利益率は圧倒的。

アップルの質の高い製品とブランド力が顧客を満足させ続けているため、アップルの株は過去5年間で331%、過去10年間では867%も急騰としており、株を買うという意味では、安い買い物ではなくなっています。

もちろん、アップルに懸念点がないかと言われれば、当然そんなことはありません。

インフレの影響で、顧客はこれまでのように、頻繁にiPhoneを変更しなくなってきており、iPhoneの買い替えサイクルは過去最高の4.4年になっているのだと言います。(iPhoneはアップルの収益の半分を占めている。)

また、最近では「Apple Vision Pro」が発売されました。しかし、SNS上では「オタクゴーグル」と揶揄され、技術は素晴らしいのだけれど、価格が高いため、使用するのは裕福なアーリーアダブターに限定されるだろうとアナリストは述べています。

これに加えて、アップルは人工知能の分野でマイクロソフトやエヌビディアに遅れを取っており、2024年3月4日、ゴールドマン・サックスは、アップルを主要製品の需要低迷が懸念される中で株価が停滞していることを理由に、「コンビクション(強い買い推奨)」リストから外しています。

iPhoneをこれまでのように頻繁には変えなくなってきている。

人工知能をリードするエヌビディアは、いまやアマゾンやアルファベット社を抜き、全米3位の企業とアップルに迫りつつあります。

アップルの過去12ヶ月のリターンは約22%と立派なものであったにも関わらず、エヌビディアは同期間に238%という利益を上げており、どんどん存在感を高めてきています。

アップルの製品やサービスは圧倒的に優れており、これまで業績を見ても、立派な数字を叩き出していますが、少し株価が高くなり過ぎてしまっている部分と、今後の成長にも少し「?」がつき始めたことから、アップルの株の購入は少し様子を見た方がいいのかもしれません。

考えてみれば、20年以上前からアップルの製品を使っているのに、なぜアップルの株を買わなかったのかと、今になって思ってしまいます。

そう言った意味では、アップルの現在だけを見ていて、未来は見えていなかったのでしょう。





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