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S&Pが最高値を更新している時は、点滴のように少しずつ資金を投資していく。
2024年6月19日の時点で、S&P500の指数は5,487で過去2年で45%近く上昇しています。
S&Pは2024年の年末までに5,900まで上昇するというアナリストもいれば、この上昇相場は必ずどこかで調整が起きて、今年中には5,000まで下落すると予測するアナリストなど考え方は様々です。
また、次の5年間の見通しとしてS&Pは一定の割合で成長し続けるが、その成長は鈍化し、年平均5〜9%になるというアナリストもいれば、米国経済がいまだに成長し続けていること、企業収益が今後も伸び続けることから、S&Pは史上最高値を更新し続けると予想するアナリストもいます。
ビックテックを中心としたAI、クラウド・コンピューティング、サイバーセキュ リティは今後も成長が予想され、特にAIの分野は電力需要の増加により注目される公益事業など、他の株式セクターにも影響が派生していくことでしょう。
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米連邦準備制度理事会(FRB)は今年3回の利下げを予想し続けており、これは景気を刺激し、債券と比較して株式の魅力を高めることにつながっていくことが予想されます。
米国の株式市場が最高値を更新し続けている現在、エントリーポイントとして、S&P500をこれから買い始めるのは一般的には良いタイミングとは言えません。
S&P500が急落するのを待つというのも一つの手ではありますが、急落を待って適切なタイミングで株を買うのは、プロでも難しく、大きく下落した市場はさらに下落する可能性もあります。
現在、米国株は割高ですが、世界のトップ企業の大半は米国で創業され、現在も米国に本社を置いており、MSCIワールド・インデックスによれば、世界の株式市場全体の69%が米国系の企業なのだと言います。
実際、アップルの時価総額だけで、英国の株式市場全体の時価総額を上回っていることを考えれば、多かれ少なかれ、今後も米国株はポートフォリオの一定割合を占めていくことになるでしょう。
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高値を更新している米国市場を安全に買っていく方法の一つは、まとまったお金を一気に投入するのではなく点滴を打つように、週単位、または月単位で少しずつお金を投入していく方法です。
株式市場と言うのは、サッカーで言えば、セリエAの選手と昨日サッカーを始めたばかりの初心者が同じサッカーコートの中で、プレーしているのと同じことです。
経験豊富なプロでさえ、適切なタイミングで株を買うことが難しいことを考えれば、一般の投資家は点滴のように少しずつお金を市場に投入しながらできるだけ市場にいる時間を長くすることが結果的に、リターンが一番高くなることにつながっていきます。
そう言った意味では、長期投資が前提にあるのであれば、株価が最高値を更新し続けている現在であっても、指を加えて傍観していてはダメなのだろう。
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仮に、金融危機が起こる直前の2007年のピーク時にS&Pに投資したとしましょう。2009年に市場が底を打った時には、50%近く下落していました。
しかし、そのまま現在まで株を持ち続けていたのならば、355%以上のリターンを生み出しており、とにかく市場にいる時間をできるだけ長く取ることが、長期投資には大切なことがよくわかります。
著名な投資家ピーター・リンチも「株式市場の調整は予測不可能であり、痛みを避けるために株を売ることで、次の上昇を逃すことになる」と述べています。
資本主義社会は、リスクを取ろうとするものに味方をすると言いますから、S&Pが最高値を更新している現在でも、勇気を出して少しずつ点滴のように米国市場に投資していければと思います。