チカラジオのチカトーク(vol.4):鹿角市の移住コンシェルジュのチカラ!
【司会:ちゃんりか 出演:眞鍋雄次(鹿角市)& 井手口孝輔(鹿角市)】
本日は、5月27日放送分のチカ(地下)トークを展開して参ります。
今回の出演者は、鹿角市の地域おこし協力隊である眞鍋雄次さんと井出口孝輔さんでした。2人とも「移住コンシェルジュ」として、移住希望者のサポート業務を担当しています。
同じ地域のコンビでお送りするのは、実は4回目の放送にして初めてです。同じ職場の同僚ということで、2人の関係について思いを巡らせながら、私(貝田)はスタジオで見守っておりました😁。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、鹿角市は秋田県内の移住先としてトップクラスの実績と人気✨を誇っています。それは、移住コンシェルジュとして働く彼らや、協力隊OB・OGを中心に組織されているNPO法人 「かづのclassy」 が移住者を手厚くサポートしているためだと言われています。
市の職員さんは地元の人がほとんどで、移住者のニーズをくみ取りづらい立場です。そこで、外部の視点を取り入れるために、移住者で構成される協力隊制度を活用したそうです。私も昨年度の冬に鹿角市で協力隊の研修を受けて、現役協力隊とOB・OG、担当職員さんのやる気に圧倒されました。そんな光り輝くエリート協力隊の2人ですから、その人柄がとても気になります!😆
1人目の眞鍋さんは四国・香川県からの移住者。秋田には縁もゆかりもなかったそうなのですが、秋田の居住スペースの広さに惹かれて移住したそうです。ヘビメタ音楽やオンラインゲームが大好きで、9DKの一軒家を借りて、広いスペースを家族で共有しながら生活しているとのこと。
田舎暮らしを希望する人は、自然との触れあいを求めて移住する場合が多いのですが、眞鍋さんのように広い家でオンラインゲーム生活を充実させるという考えもあるようですね。確かに、広い一軒家に安く住めるのも、秋田暮らしの魅力です!
一方、2人目の井出口さんは秋田の由利本荘市出身で、以前は神奈川県で看護師をしていたそうです。都会での夫婦2人っきりの子育てに限界を感じ、親の助けを借りるために秋田への移住を決意。井手口さんの実家がある由利本荘市と奥さんの実家がある鹿角市のどちらにするか迷った末、最終的に鹿角市を選び、協力隊に応募したそうです。また、子どもには「豊かな自然と触れ合いながら育ってほしい」と話し、ゲーム機は基本的に持たせない方針とのことです。
社交的なインドア派の眞鍋さんと、内向的だけれどアウトドア派の井出口さん。移住の理由やその後の暮らしぶりも対照的でした。ここまで違うとプライベートでは友達になれなさそうで少し心配ですが、鹿角市の移住コンシェルジュとしては人材に幅があってサービスの質が上がりそうで期待大です!(笑)😆
…さて、私も地方出身者なのでよく分かるのですが、地方ではより良い生活を求めて都市部に出ることが普通になっています。「地方から都市へ」のベクトルが当たり前なので、逆に都市から地方に人が流れて来ると、その行動が不可解に見える時もあるようです。
「何かネガティブな理由があるに違いない!」と勘ぐってしまったりもするのだとか。しかし、地方の生活に憧れる層というのは都市部に一定数いて、そうした人々を受け入れる懐の深さが今の地方には求められているようにも思います。
「移住者」でもある協力隊が、そうした地域と移住者の橋渡し役になれれば本当に最高です。移住の理由が何であれ、その人の存在を優しく受け止められるような寛容性と柔軟性。地域の皆さんと一緒に、そんな特性を備えたチームが作れれば、何だってできる気がします。
どうぞ異質な我々を、その輪の中に加えていただければ幸いです😊
つづく
※6月の放送後記は、北秋田市の貝田から秋田市の毛利さんにバトンタッチします。毛利さん、宜しくお願いします!
(チカラジオ編集部 文:貝田真紀 写真:森将太)