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成長を促す自分への質問とは

失敗やうまくいかなかったことを他者のせいにしてはいけない。他者の責任にしてしまうと、自分の改善点が見えなくなる。どんなに理不尽な出来事でも、自分にできることはあったはずだ。

その時、最も大事なことは自分を責めないことだと思う。自分を傷つけて落ち込んでも、物事は1mmも改善しない。

自分を責めないようにするコツは、「なぜ、できないのか」という「なぜ」を起点とした自分への質問をやめることだ。人間が行うコミュニケーションの中で最も多いのは、自分との対話だ。日常的にどんな質問を自分にむけるのかは、とても大事だ。

「なぜ」という質問は、自分を責めてしまう。子どもを叱るときのお母さんもやりがちだと思う。「なんで、ちゃんとできないの」。理由を聞いているふりして実は子どもを責めている。子どもにとっては、答えようのない質問を浴びせられ、精神を萎縮させるだけだ。

では、どのような質問に切り替えるべきなんだろう。「なぜ、できないのか」ではなく「どのようにすればできるのか」に替えてみる。「なぜ、できないのか」という質問は、現状のできない自分に着眼しているが、「どのようにすればできるのか」という質問は、未来にフォーカスしている。

先ほどの子どもを例にとれば、どうすれば「できる」に近づけるか、一緒に考えることが大切なのだと思う。「いま、できるできない」は、大した問題ではない。それよりも、「明日できるようになる」という意思を持っていることが重要だ。

失敗やうまくいかなかったことを他者のせいにせず、原因を自分の中に見出す。その時、「なぜ、できないのか」ではなく、「どうすればできるか」にフォーカスすれば、自分を責めることなく、改善点を見いだせる。それをコツコツとやっていく。技術を習得する上で、コツコツは最も効率的な「コツ」なのだ。チャンチャン。


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