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信念を持った人が好き
こういう考え方、すごく好きだなと思う方々のお話。
先日録画しておいた番組で、自由が丘の有名店「パリセヴェイユ」金子美明さんが、お客さんの好むものじゃなく、自分が作りたいものを作ることにしたとおっしゃっていた。パリセヴェイユには一度だけ伺ったことがある。ケーキの完璧な美しさと風味、そこに作り手の意思を感じて衝撃を受けたことが忘れられない。自分の作りたいもので勝負する。金子さんの姿勢が好きだ。今、一番行きたいお店だし、どこのお菓子が一番かと言われたらパリセヴェイユと答える。
今一番気になる化粧品ブランドはUNMIX。元CHICCAのブランドクリエイター吉川康雄氏が手がける、3月にリップスティック2種とリップベースのみで始まったブランドだ。その人自身の魅力があること、それを輝かせるメイク。「誰もが美しい」という一貫した吉川氏の考え方がとても好きだ。ブランド立ち上げにあたり、コレクションを出さない潔さもいい。お気に入りの化粧品がいつでも買える。それって本当にありがたい。季節ごと限定品を出して購買意欲を煽るのは企業活動として正しい面もあるけど、ちっともサステナブルじゃない(とはいえ好きだから買ってしまうのだが)。気に入ったものがいつでも手に入れられる、これって大切なことだと思う。化粧品にハマったのはたまたまCHICCAの口紅を買い、こんなに美しい色があるんだと感動したことがきっかけ。吉川氏が作るものは色や質感が絶妙。誰にでも似合い、その人の美しさを見せることに拘っているからだと思う。
ファッション記事に溢れる「1週間着まわしコーデ」「着まわせる服」。いかに毎日「違った装い」に見せるか、ということに主眼が置かれており、世の中のニーズもあるんだろうなと思う。そんな中、「1年3セットの服だけで生きるスタイリスト」あきやさんの存在を知った。ある意味、究極の着まわしではあるけれど、今まで目にしてきた&考えてきた「服装」についての考え方とはぜんぜん違う。あきやさんのHP、noteの各記事や実際に自問自答ファッション講座を受講したことで、単純に数を減らすという意味ではないことがわかった。外見や内面、なりたい姿や好きなもの、いろんな側面から深く考え、「見につけているものがその人自身」となること。人からどう見えるかというより、自分がどうありたいかに重きを置いていると理解している。自問自答して考え抜いて、これだ!と思うものだけを着る。着ていてテンションがあがる服なら毎日着たっていい。本当に目からうろこだった。あきやさんの確固たるファッション観に出会えたおかげで、大好きな洋服にしっかりと向き合う気持ちが持てている。さらには自問自答ガールズの自問自答に頷き、共感し、励まされる毎日。
何かに迎合することなく、信じた道を貫く。そんな方たちの考え方に触れ、好きだなと思い、それを好むわたし自身について思いを巡らせるのでした。
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