テレビショッピングのモラル考察
テレビショッピングが画面に映し出される際、数々の問題が我々の目につく。これらの問題は、次の通りである。
安価ながらも質の劣る商品を過剰に称賛している。
薬事法に抵触する可能性のある商品が頻繁に見受けられる。
使用するとすぐに故障しそうな低品質な商品が多い。
商品の素材や産地が不明で、製造工場を特定できない。
芸能人を用いて不正確な情報を流布している。
高齢者を対象にした不適切な商法が存在する。
これらにもかかわらず、品質の高い商品を取り揃えて消費者に有益な情報を提供しているテレビショッピングの存在しているが、判断能力が低下している高齢者は、悪質なテレビショッピングに簡単に騙されてしまう。
初回限定での極端な割引販売は、その商品の原価を示唆している。テレビショッピングにおける商品の質や信頼性に対する証拠は、どこにあるのか。特に美容関連の商品では、健康被害の責任所在が不明瞭である。
CDセットの販売においても、音質の劣る古い音源が問題となる。また、食料品の販売に関しては、質の低い商品が多く、消費者への冒涜とも言える状況が見られる。
一部の通販企業は、高品質で価値ある商品を提供している。しかし、Amazonを含む一部のプラットフォームでは、出所不明の劣悪商品が販売されていることも事実である。
誇大広告に関する監査は不十分であり、消費者庁などの監視体制は弱い。工業製品の品質低下は、他国の工場依存の結果と言える。特に、「made in Japan」の信頼度と比較して、海外製の電子機器には品質の差が生じる。
したがって、テレビショッピングやオンラインショップの商品群には、より厳格なフィルタリングシステムの導入が求められる。購入した商品による事故が発生しても、救済措置はほとんど期待できないのだから、尚更だ。
消費者が安心して利用できるよう、テレビショップやネットショップにおいては、質の高い商品のみを提供することが望まれる。「訳あり商品」の撤廃を含む、より厳しい商品選定基準の法令化が必要ではなかろうか。