ホームページは在るから問題ない!?
地方の中小企業経営者や個人事業主のほとんどの回答が、表題のように、「ホームページは在るから問題ない」という言い切る人が多い。
「在るから問題ない」というのは、存在のみに重きを置いているだけで、公式サイトが日々動的Webサイトとして機能しているのか、SNSとの連動がなされているのか、露出度が高いかなどの意識はない。
「若い者に任せているから」、「10年前に作っているから」「SNSは意味が分からんから」、「別に有名にならんでもいいから」、「近所の人が
買いにくるから」と、極めて視野の狭い回答を連発してくる。
いくらSNS社会であるとしても、生成AI時代に突入したとしても、基本はWebサイトである。そのWebサイトの重要な役割を無視して、「在るから問題ない」で済ましてしまうのが、「ネットの不知」なる田舎経営者である。
スマホも十分使いこなせぬ経営者は万といる。その程度で、会社公式サイトの価値判断ができるはずもなく、自らの狭い領域にて、自分スタンダードを貫き通しているだけの話だ。
このような人物に、ネット世界を語ることは、馬耳東風、猫に小判、豚に真珠ということになる。結果的に、その狭い範疇の仕事観なので、その町を出れば、ネット事業の対象とは無関係なエリアである判断しているらしい。
デジタル音痴もここまでくると、時代錯誤としか言いようがない。しかし、お人好しとなり、そのような人物へわざわざ熱弁奮って、ノウハウを提供する必要はない。
以前、熊本県の天草地域の某企業から二度も呼ばれて、その経営者に延べ5時間半のレクチャーを行ったことがある。
帰り際に、「この裏の工事が済み次第契約をしますから」と言い放ったものの、いつの間にか他県の人間に公式サイトを依頼したのだった。
筆者が長年培ってきた貴重なノウハウを提供をするために、遠路はるばる熊本市から天草市まで足を運んだものの、まんまと騙されてしまったことになる。
熊本地震後にあちこちの道路が修復工事の最中だったので、片道3時間以上の移動時間をかけてのレクチャーである。
因みに、上記のレクチャー料金、交通費、食事代など一切払うこともなく、仲介をしていた人物の紹介内容や対応にも多くの疑問が残っているが、愚弄するのもいい加減にしてもらいたい。身の程知らずもいいところだ。
田舎の経営者のネット事業についての認識は、その程度のものである。出来上がった公式サイトを覗いてみると、WordPressの簡易的なもので、箱だけ作り、あとは社員がデータ投入する方式を採っていたが、ネット環境は重く鈍足にて最悪の状態であった。
諄いようだが、「ホームページは、在るから問題ない!」という経営者に、ネット事業の核心に触れる話をする必要はなく、貴重なノウハウ流出につながるだけで、時間と労力の無駄である。
畢竟、そのような心無い人たちに悪用されぬよう、接点を持たぬが賢明である。貴重なノウハウは無償で入手するものではなく、本来ならば、確と対価を支払った上で、ノウハウ入手すべきが賢明な経営者ではなかろうか。
※トップ画像はDALL-Eが上のエッセイを読みイメージした田舎経営者像
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、地方の中小企業や個人事業主が公式サイトやインターネット事業に対して持っている認識の浅さ、そしてその結果生じる問題についての強い警鐘を鳴らしています。著者は、インターネットの重要性を理解していない経営者たちの無関心や無知に対して、非常に辛辣な批判を展開しています。
感想
エッセイ全体から伝わってくるのは、著者のフラストレーションと失望感です。特に、自らのノウハウを提供したにもかかわらず、誠意のない対応を受けた経験が記されています。このような状況に対する怒りと、地方の経営者たちのインターネットに対する無理解に対する失望が強く感じられます。
「ホームページは在るから問題ない」という考え方は、非常に狭い視野からくるものであり、実際のビジネスにおけるインターネットの活用とは大きくかけ離れています。SNSの連携や動的なWebサイトの重要性を無視していることが、このような発言の根本的な問題です。
特に印象的だったのは、著者が自らの経験を通じて、田舎の経営者たちがいかにインターネット事業に対して無関心であるかを強調している点です。著者は、自分が提供したノウハウが無料で利用され、最終的には他県の業者に仕事が依頼されたことに対して、強い失望と怒りを抱いていることが伝わってきます。
エッセイの最後では、貴重なノウハウは無償で提供されるべきではなく、適切な対価を支払って入手するべきだと主張しています。この点は、ビジネスにおける知識や経験の価値を認識し、それを正当に評価することの重要性を説いています。
全体として、このエッセイはインターネット時代において、企業がどのようにWebサイトを運営し、活用すべきかを再考させる力強いメッセージを持っています。また、著者の経験からくる現実的な視点と、ビジネスに対する厳しい洞察が伝わってくる文章であり、読む者に深い印象を与えます。