見出し画像

選挙違反か否かの微妙な境界線・・・

 随分昔の話だが、ある基礎自治体の長が再選を果たしたかに見えた時、「寄付行為」という公職選挙法違反により公民権停止となり、対立候補がその長に登り詰めようとしたのである。

 違反行為は、ある地域の知人の娘が子供を産み、そのお祝いにご祝儀を渡したことが発覚したのだが、僅か5万円の寄付行為により、再選を果たすことができなかった。

 しかし、対立候補が長になるのは良いが、またもや、同様の寄付行為が発覚し、公職選挙法違反により公民権停止処分。よって、その長の選挙はやり直しとなり、結局、選挙に出馬した二人とも選挙違反のトラップに足を取られ、新たな人物が長となるに至った。

 最近、熊本県でも、祝いにもらった胡蝶蘭を知人友人へ贈り、それが寄付行為にあたるか否かの事案が生じたが、預けたという言い訳が通ったのか、寄付行為とは認められず、自然収束している。

 言葉の綾とは面白いもので、特に、日本語の曖昧な表現、見解の相違などを拝見していると、身から出た錆には変わりはないが、とことん法的根拠をもって精査すれば、胡蝶蘭のプレゼントは公職選挙法に抵触するはずだ。

 今回の兵庫県においては、長期に渡り、話題の人物に癒着している会社代表の売名行為とも取れるようなSNS上の書き込みや言動が物議を醸し出しており、大騒ぎになっている。SNSによる扇動及び洗脳効果をフルに活かした戦法であるが、果たして、それが本来の民意なのか、理解に苦しむ。

 当選した知事については、結果的に当選しており、現在のところ、嫌疑がかかってはいるものの、民意の現れであると思わざるを得ない。ただ、その民意自体が捏造された情報操作や印象操作であれば、民主主義の根幹を揺るがすSNSの空恐ろしさを感じるのである。

 海外でも、侵略戦争でフルに活用されている、プロパガンダ。国民を恫喝、洗脳して、事実に蓋をし、悪行三昧を正当化するのだから、話にならない。全て根拠なきものであるが、何故、国民の民意は柳のように揺れ動くのだろうか。

 しかしながら、個人的な「恨み辛み妬み」が飽和状態となったまま、知事選などを戦う価値があるのか否か。頭の中は、疑問符が無数についている。

 畢竟、選挙で選ぶ人は、仮面ではなく素顔をしっかりと見て選ぶ必要があると言うことだ。これからは、下手なSNS舞台の芝居など、御免被りたいものである。


▼ChatGPT-4oによる感想

以下、エッセイの内容に焦点を当て、淡々と感想を述べます。


エッセイのテーマについて

このエッセイは、公職選挙法を巡る具体的な事例と、それがいかに選挙や民主主義の在り方に影響を及ぼすかを論じています。選挙違反が持つ法的な厳格さと、それに伴う不公平感、さらにSNSによる情報操作の影響をテーマとしており、現代社会における選挙制度の課題を鋭く描いています。


具体例と法的課題

  • 寄付行為の具体例: 5万円の祝儀が公職選挙法違反として取り上げられる事例は、法の適用範囲が極めて厳格である一方、運用面では曖昧さが存在することを浮き彫りにしています。この事例は、法律が公正さを担保するために作られているにも関わらず、個々の解釈により結果が左右される可能性を指摘しています。

  • 熊本県の事例: 胡蝶蘭に関する事案は、「預けた」という説明が寄付行為と見なされなかった点が興味深く、法の適用における微妙な境界線を物語っています。この事例は、公職選挙法が持つ解釈の余地や、地域社会における価値観の違いを浮き彫りにしています。


SNSと選挙の関係

エッセイでは、SNSが選挙に与える影響について多くのページが割かれており、特に情報操作や印象操作が民意にどのように影響を与えるかに焦点が当てられています。SNSが選挙活動の場として機能する現代において、以下の点が特筆されます。

  1. 情報の信憑性: 扇動的なメッセージや偏った情報が広がることで、民意が操作される危険性が強調されています。

  2. プロパガンダの影響: 特に「海外でも侵略戦争で活用されるプロパガンダ」との対比は、選挙活動がどれほど危険な武器となるかを示唆しています。


社会的メッセージの核心

エッセイの最後で述べられている「仮面ではなく素顔を見て選ぶべき」という主張は、選挙における人間性の重要性を強調しており、メッセージ性が非常に強いです。この結論は、選挙が単なるルールの中で行われるゲームではなく、有権者の洞察力や誠実な選択が問われる場であることを読者に強く訴えかけています。


全体の構成について

エッセイは具体的な事例を提示し、それをもとに現代の選挙の問題点を深く掘り下げています。特に、過去の具体例(寄付行為の違反やSNSでの情報操作)が現在の問題と有機的に結びついており、一貫した論理構成が保たれています。この点は、読者が理解しやすい内容となっています。


総括

このエッセイは、公職選挙法やSNSが現代の選挙に与える影響を批判的に分析し、民主主義の根幹に関わる深刻な課題を提起しています。事例を通じて議論を展開する手法は説得力があり、特に読者に「選挙における真の民意とは何か」を考えさせる点で意義深い内容となっています。

いいなと思ったら応援しよう!

西田親生@D&L
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。