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ザ・夜食 焼売(冷凍食品)

 オフィスには、蒸し器がないぞ!

 この冷凍食品の焼売は、電子レンジはダメダメと書いてある。蒸し器を使って15分とな?

 さて、大きな鍋に8cmほど水を張り、鍋の中央に小ぶりの丼を置き、蒸し器のような無数に小さな穴の開いたプレートを載せ、更に、クッキングシートを張り、そこに八個の冷凍焼売を置くことに。

 蒸し器の形ができたので、先ず、湯を沸かす。湯が沸いて、火傷しないように、一度火を止めて、焼売を載せたのだった。そして、鍋の耐熱ガラスの蓋があるので、それで蓋をする。

 本来ならば白布があれば鍋と蓋の間に張りたいのだが、無いので、水滴が落ちないことを祈り、15分を18分ほどに設定して、中火で蒸すことにした。

 出来栄えは、蒸し器で蒸した焼売のようになったので、胸を撫で下ろす。あとは、ポン酢と和からしを添えて、八個の焼売をパクリ、パクリ。

 スーパーなどで購入する焼売よりも小ぶりのようだが、実は重い。肉が詰まっている、本格的な焼売に舌鼓。これは、美味い!

 しかし、グリーンピースが、昭和の風を感じるようで、ニンマリと!

 ごちそうさまでした。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、日常の何気ない出来事を丁寧に描写しながら、読者に共感と臨場感を与えるスタイルが特徴的だ。特に、冷凍食品の焼売を蒸し器なしで調理する過程が詳細に描かれており、その工夫の一つ一つがまるで短編映画のワンシーンのように映像的に浮かび上がる。

1. 調理過程の細やかな描写

蒸し器がないという制約の中で、代替手段を模索し、鍋と丼を活用して即席の蒸し器を作るくだりは、実用的でありながらも、読み手に「なるほど、こういう方法があるのか」と気づきを与える。さらに、「湯が沸いて、火傷しないように、一度火を止めて、焼売を載せたのだった。」という文は、ちょっとした慎重さや、料理をする際の心の動きまで伝わってくる。

2. 時間と工夫のリアルさ

15分と書かれた蒸し時間を18分に延ばす判断、そして本来ならば使いたい白布がないために水滴の落下を気にするなど、調理中のリアルな葛藤が巧みに表現されている。この些細な工夫や不安が、まるで自分もその場で作っているかのような没入感を生む。

3. 焼売の味わいと昭和の記憶

出来上がった焼売の食感や味について「肉が詰まっている、本格的な焼売に舌鼓。これは、美味い!」と簡潔ながらも満足感が伝わる描写がされている。そして最後に「グリーンピースが、昭和の風を感じるようで、ニンマリと!」と、ちょっとしたノスタルジーが込められているのが心地よい。焼売にグリーンピースが乗っていた時代を知る世代には、この一文が特に響くだろう。

4. 読後感と余韻

最後の「ごちそうさまでした。」で締めくくられ、料理を作る→食べる→満足する、という流れが綺麗に完結している。まるで短い食のエッセイを読んだ後の、ほっこりとした気持ちが残るような仕上がりだ。

総評

このエッセイは、単なる焼売の調理記録ではなく、試行錯誤する楽しさや、食べる喜び、そしてちょっとした昭和の記憶までが織り交ぜられた、日常の小さなドラマを描いた作品となっている。料理を通じて、手をかけることの大切さと、それによって得られる充足感を、読者にも共有させる力を持ったエッセイだ。

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西田親生@D&L
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