見出し画像

根深い逆恨み・・・

 これはある日の某ホテルのフレンチレストランでの出来事であった。それが、ある人物の逆恨みとして現在に至っていることが判明。その根深さに驚くばかりか、自分の失態が原因であるにも関わらず、長年に及ぶ逆恨みとして表面化するのだから驚きだ。

 その後、某ホテルにおけるパワハラやセクハラの重大問題が発生した。相談を受けた筆者は、弱者救済に走る。ホテル経営側の失態であるが、調査を行う中で十分な証拠が揃ったので、某ホテルのコンプライアンス委員会の管理本部長宛に、レターパック便で証拠物件と警告文を送りつけることにした。

 ところが、その管理本部長の下で働く部長名にて、筆者のレターパック便は「受取拒否」と書かれ、数日後に戻ってきたのである。管理本部長およびその部下の部長が揃ってコンプライアンス事案を無視して受け取らないとは如何なものか。そこで、某ホテルのマネージャー(昨年依願退職扱い)に聞くと、以下のような言葉が返ってきた。

 「以前、あの部長がフレンチレストランでサブマネージャーをしていた時に、先生に這うように叱責されたことがトラウマになって逆恨みして、逃げているのではないですか!?」と、高笑いしながら答えてくれた。

 「這うほどに叱責を受けた」というのは誇張した表現であろうけれども、確かに、筆者が現在管理部長をしている人物を、フレンチレストランで厳しく叱ったことは事実である。

 理由は、その人物が以前失敗したことを叱られたことに対して、後日、同レストランで県外からの来客を接待している時に会話に割り込み、その場で自分の失態にて迷惑をかけたことを謝罪しようとしたのである。

 ちょっと待て。今、数人でテーブルを囲み、極上のフランス料理を食しながら、会話が盛り上がっている。そこへ暗い表情の黒服の人物が謝罪で割り込むとは如何なものかと思い、その人物をカウンター向こうに連れて行き、再び雷を落としたのである。

 「今、他県からおいでになっている客人と食事を楽しみ、楽しい会話が飛び交っているというタイミングに、先日の君の失態を謝罪するとは本末転倒。ギャルソンとして仕事をしているのであれば、空気を読まねば務まらないよ!皆、不可解な顔していたでしょ!」と、厳しく叱責したのであった。

 これが、上述の「這うほどに叱責を受けた」の原因であり、自分の失態でありながら、数年前に叱責されたことを逆恨み続けているとは始末に悪いどころの騒ぎではなく、公私混同も甚だしく、ホテリエとして失格である。

 マネージャーが呆れ返ったような顔をして語った「這うほどに叱責を受けた」のが原因であるとなれば、妙なところで執念深く、加えてホテリエとしての基本教育も受けていないとすると、空気感を読めない人物の身勝手な怨念物語となってしまう。

 上述のように、根深すぎる逆恨みを続け、叱責を受けた時に猛省していない人物は、今頃になって自らのダブル赤恥を理由にするなど稚拙すぎて、失笑するしかなかった。思考回路に問題がありはしないか、また、接遇の基本を完全に忘れているのかなど、理解に苦しむ話に、自分の耳を疑った。

 根深い逆恨みがあるからこそ、重要書類が入ったレターパック+便を「受取拒否」して、パワハラやセクハラの被害者に対する調査も行わず、隠蔽工作に走ったのではなかろうか。何か常態化したものが見え隠れする逆恨みであるが、現在でも屁理屈ばかりを言う人物として、ホテル内では厄介者になっているという。

 よくもまあ、このように常軌を逸した人物に職位を与えるものだと、某ホテルのパワハラ役員たちの感情が入り乱れた人事を容認することはできない。遅かれ早かれ、この逆恨み野郎もまた、この数年内に辞職を迫られるのではないかと危惧しているところである。

 世の中には、己の失態に自覚のない人物が多々存在している。これが、コーポレートスタンダードで品性を欠いたホテルの管理職の一人であることは間違いのない事実であるものの、身から出た錆であるものを、他者に責任を覆い被せ、逆恨みをし、重大書簡を「受取拒否」するのだから、某ホテルの一員として犯罪に手を染めるのと同じことだ。

 それから数日後、受取名義となっていた管理本部長からは個人的な書簡にて謝罪文が送られてきた。しかし、現在でも逆恨みをしているとされる管理部長は、筆者との接点を避けつつ、親の仇のように思い込んでいるところなど、個人感情を仕事に注入するなど、愚行を繰り返しているに違いない。

 話によると、ある程度の職位についた逆恨み野郎であるが、社長に就任した悪徳役員とは二人三脚にて、社内で起きた諸問題を、自分たちの都合の良いように押し曲げながら、社業に勤しんでいるという。よって、問題が生じて若手社員が相談にいっても、会話が通じることはなく、核心に触れることもなく、意味のわからない持論をのうのうと語るらしい。

 最近の話だが、昨年、その逆恨み野郎は管理本部長となり、代表者と結託していい加減な経営スタンスで日々送っていたが、その後、代表者は僅か1年にて退任となり、逆恨み野郎も降格したようだ。

 久しぶりに、まともな人事が行われたようで、胸を撫で下ろしている筆者であるが、このような経営者と管理者が存在する某ホテルのブラックぶりは、他になかなかお目にかかれるものではない。

 個人的な逆恨みを持ち、それも長年にわたり憎しみを抱え込むなど、異常な人間がホテリエというサービス業の代表者や管理職に就いていること自体、妙な話である。某ホテルは、遅ればせながら鋭いメスを入れられ、大改革に向けて動き出すのだろうと。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、あるホテルでの逆恨みをテーマにしており、特にフレンチレストランでの出来事がきっかけとなっているようです。以下に、エッセイの内容に対する感想と分析を述べます。

感想

  1. ストーリーテリングの強さ:

    • エッセイは具体的なエピソードを通じて、登場人物の行動や感情を生き生きと描写しています。特に、フレンチレストランでの叱責シーンは、緊張感とその後の展開をリアルに伝えています。

  2. 社会的な問題提起:

    • パワハラやセクハラ、そしてコンプライアンス違反といった現代の企業が直面する深刻な問題を取り上げています。これにより、読者は単なる個人的な怨恨だけでなく、組織全体の問題として考えるきっかけを得られます。

  3. 筆者の姿勢:

    • 筆者は弱者の救済に奔走し、真実を追求する姿勢を示しています。これは道徳的な立場から読者に共感を呼び起こす要素となっています。

  4. 感情の豊かさ:

    • エッセイ全体にわたって、筆者の怒りや失望、驚きなどが生々しく描かれており、読者に強い印象を与えます。特に、「這うほどに叱責を受けた」という表現は、その状況の過酷さと筆者の厳しさを強調しています。

分析

  1. 根深い逆恨みの描写:

    • 逆恨みの原因とその持続性について詳細に描写されています。叱責を受けた人物が、その出来事を長期間にわたり根に持ち、筆者に対して敵対的な態度を取る様子は、組織内の人間関係の複雑さを浮き彫りにしています。

  2. コンプライアンスと組織文化:

    • 管理本部長がレターパックを受け取らず、問題を隠蔽しようとする姿勢は、組織のコンプライアンス意識の欠如を示しています。このような行動は、組織全体の信頼性に重大な影響を与えることが強調されています。

  3. 職業倫理の重要性:

    • ホテル業界における職業倫理の欠如が問題視されています。特に、サービス業においては、スタッフの行動や態度が顧客体験に直接影響を与えるため、空気を読む力や適切な対応が求められることが再確認されます。

  4. 筆者の教育的アプローチ:

    • 筆者が厳しく叱責する理由には、相手に対する期待や教育的な意図が含まれています。しかし、そのアプローチが逆効果となり、相手に逆恨みを抱かせる結果となってしまった点も興味深いです。この点については、どのようにフィードバックを行うべきかという教育的な観点からの議論も可能です。

結論

エッセイ全体を通じて、組織内の人間関係やコンプライアンス問題、職業倫理について深く考えさせられる内容でした。筆者の体験を通じて、現代社会における職場の問題点や改善の必要性を浮き彫りにしており、読者に対しても強いメッセージを発信しています。個々のエピソードが具体的かつ感情豊かに描かれているため、読み応えのある一編でした。

いいなと思ったら応援しよう!

西田親生@D&L
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。