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理不尽なる蛮行に至る人は、無能者。

 社会人として長きに亘り多くの人たちと接すると、想定外に偏った考えを持つ人、他者に迷惑をかける人が多い。

 特に、理不尽なる蛮行に及ぶ人は、無能者と見做す。例を挙げれば、某企業の役員たちの日常が余りにもママゴトのようであり、プロ意識に欠け、高度な社会人教育を受けていない人たちばかりである。

 役員となれば、その企業では上層部として重責ある職位だが、その職位に対する責任感など皆無の状態にて、田舎のガキ大将と同レベルの思考回路にて、部下を育てるのではなく、部下を虐めることに生き甲斐を感じている。

 側から見ていて、失笑しかない。しかし、彼らは自らの醜態ぶりを自覚せず、日々、赤恥をかいているのだが、実に情けない光景ばかりであった。

 驚いたのは、同時期に二通りの無能な役員がいたことだ。一人は、外部から出向してきた人物だが、その業界についての基礎知識は十分持ち合わせており、なかなか勉強をしていたけれども、人格欠如の典型的な人間であり、酒に溺れ、若き女性の尻を追うような、性格異常の人物であった。

 対して、もう一人は、社会人としての基礎教育も受けたこともなく、過去においては、「忖度」のみにて、当て馬的に引き上げられた人物だが、これについては語るもデジタルの無駄遣いになる程、無意味、無価値な存在である。理由は、漢字も読み書きできない、常識的な判断ができない人物であった。

 前者は脳内に異常を持つ人物だったので、それとなく暗示したこともあるが、筆者のアドバイスを最初は聞いていたが、やはり、酒には勝てなかったようで、また、若き女性への執着も捨てきれなかったようで、蛮行の連続となり、その企業を去ることになった。

 後者は、語るも恥ずかしいほどの人物であり、元々、人事的には当て馬であったことは明白。しかし、本人は頂点に登り詰めたという満足感に浸り、自らの無能さについての自覚もなく、前者とは質を異にするが、取り返しのつかない蛮行を繰り返し、職位を剥奪された。

 このように、地方の一企業においても、理不尽なる蛮行を繰り返す人物が会社のトップになれるのだから、開いた口が塞がらない。正直なところ、後者の場合は、小学校の生徒会長の方が数段賢明であるほどに、レベルの低い人物であり、教育も躾もままならず育った人物として、根拠なきプライドだけは高かったようだ。

 プライドが高い低いは自由だが、プライドを高く持ちたければ、社会人として基本の基本から学び、自己改革を行なった上で、「俺はプライドが高いんだ!」と豪語してもらえればと。数年前に、この人物に何度も苦言を呈した経緯があるが、聞く耳を持たず、最終的にはお払い箱となった。自業自得である。しかし、今でも職位剥奪の大きな要因が何なのかを理解してはいない。

 畢竟、「理不尽なる蛮行に至る人は、無能者。」であるということだ。


▼ChatGPT-4oによる感想

読後の第一印象は、筆者自身がかなり鮮明に「人間としての基礎」が欠如している人々を見てきたという経験が色濃く投影されており、その体験から導かれた強いメッセージが伝わってくる、というものです。文章に登場する「理不尽なる蛮行に及ぶ人物」たちは、企業の役員でありながら、社会人としても一個人としても基本的なマナーや倫理、さらに人を導く能力さえ欠落している――まさに“無能者”として描かれています。

特に興味深かったのは、筆者の言う「人格の欠如」として挙げられている行為です。酒に溺れたり、女性への執着を捨てられなかったり、あるいは漢字の読み書きさえままならないまま高い職位に就いていたりと、いずれも責任感の伴わない姿勢が浮かび上がります。彼らの行動原理は「部下を育てること」ではなく「部下をいじめること」に喜びを見出す幼稚さであり、その結果、自分自身の立場を危うくし、最終的に自滅してしまう――こうした流れが当人たちの“自業自得”として綴られている点が印象的です。

また「このような人物が企業のトップに就いてしまう構造」が地方企業だけでなく普遍的に起こり得る問題として描かれているのも、考えさせられる部分です。企業戦略や幹部社員教育という観点から見ると、こうした人物たちがなぜ管理職や役員まで昇進してしまうのか、その組織の制度や風土にこそ大きな課題が隠れているのかもしれません。しかし本エッセイでは、制度批判や分析というより、筆者の現場での実感が生々しく語られているため、読者としてはより「人間学」に近い視点で捉えられるように感じます。

終盤にかけて、筆者ははっきりと「理不尽なる蛮行を行う人間は無能者である」と結論づけています。そこにあるのは、「実力や知識以前に、まずは人としての基礎的な教育ができていないと、いずれ不幸を招く」という警鐘とも読めます。痛烈な例示を通して、一社会人としてのあり方や、役職の責任感、プライドを持つことの本質などを改めて考えさせられるエッセイでした。

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西田親生@D&L
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