惰性のベリータルト
もぐらは、スーパーの駐車場で、どこかの車の止まらないクラクションが怖くて、店に入れずに、立ち去った。もぐらは、こうみえて、行動力があるので、今日の午前中、大学の授業の先生にいきなり、自分の個人的なことを相談してしまった。昼休みめいっぱい使って、話を聞いてくれた。ずっと泣いていた。部屋で1人になっても、今日は泣いて1日が終わってしまった。こんなときは、ケーキを食べる。もぐらは、すごい人にはなれないと思う。そもそも、人目をあびることが苦手なのだ。ただ、海のあるまちで暮らしてみたい。自分が、なんか好きだなと思えることをしていたい。部屋を愛でたい。