天国へ行くつもり
蜘蛛の糸のジョイントは外れた。
なぜ、生き残る?地獄に堕ちない?
目が醒めたら、さっき隣にいたトビ子がいない。暗いから動けない。探せない。
悪いことは出来ないし、つづかない。トビ子の我儘にウンザリはしてた。悩んでもいた。トビ子が食料を分けるのを嫌がって、独り占めするのが、辛いし、機嫌悪いと叩くんだ。
僕はトビ子と友だちでもなく。ただ、僕の持ち物やお金にトビ子が寄って来ただけだ。魔女みたいな嗅覚だ。
塔の階段は狭くて、急だ。それに暗い。外にでたら、まだ、朝だから、明るいだろう。しかし、窓がない。
階段落ちたか、トビ子。
「おぉい。」
返事がない。
階段の途中にリュックが見つかった。水はあるかな。
眠っていたんだ。トビ子に気付かず。水はないし、パンもない。買いに行くしかない、か。トビ子にナイショの金、靴の底から出す。腹減った。
そのうち魔女に石にされそうだ。電気点ける。ドアを開ける。
曇り空。大地震は収まったな。それでも地震の影響で、町は壊れてている。
帰ろう。帰宅難民なんて、歩いたりする。コンビニ開いてるかな。
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