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月蝕の日に

 せっかくお休みをとって鴨川まで行ったのに、月の出一時間くらいで全然月が見えなくなって夜の山中をドライブして帰ってきた中の人ですこんばんは。

 欠け始めた月が、ゆらゆら薄雲の向こうに昇ってきたときは、これはいけるかもと思ったんですけどね。まぁ、夜の海を意味もなく眺めるってなかなかないことなので、あれはあれで楽しかったです。

 それはそれとして、遠出の前に、静岡に行ったときのお土産を渡しに叔母の家に行ってきました。

約束も一段落

 静岡に行くのに休みを貰った分、先週はちょっと忙しくて、ほぼ一週間経ってしまったのですが、この間に、叔母、一度入院していました。

 なんでも術後、「目に見えていたガン」を取り除いた部分の痛みが引かず、どうにも耐えられずに救急車を呼んだのだそうです。

 入院中に、体に合う薬を探すために検査検査。それでも、MRI等の結果は「異常なし」なのだそうです。前よりも強い薬を処方されて退院してきました。

 それでなくても、抗がん剤を始めると飲む薬も増えるのに、痛み止めも増えて、あんなにしっかりしていた叔母が目に見えて弱っています。病巣は右側だったせいで、傷周辺だけでなく足までパンパンに腫れ上がってます。

 抗がん剤のせいで、切開手術した部分の治りが遅くなっているのでは? とも思うのですが、気が弱っている叔母は、「出来れば抗がん剤は続けて欲しい」という医師の言葉に強く反論できないようで。

 しかし病巣は取り除いたし、再発したとしても急激に進行するわけではないだろうから、先に痛みを取ることを優先した方がいいような気がするんだけどなぁ………。でも素人だし、身内でも無いし、あまり余計なことも言えないし。

 痛みで何が辛いって、散歩が日課だった叔母が、ろくに出歩けなくなってしまったことのようです。

 私の母は、ガンが発見されたとき既に、手術では取り除くことが出来ない段階でした。それがかえってよかったのか、抗がん剤の副作用がありつつも、調子のいいときは気晴らしに買い物などに出かけられていました。

 畑仕事も家事も散歩も出来ない状態では、辛いだろうなぁ…

 それでも話をしていると気が紛れるようで、私相手でも嬉しそうでした。

 そうそう、この日は、前に言われていた、「義父母との約束のお金」を渡しに行きました。

 額が額だけに、一応受け取ったことを一筆描いて欲しいと前々からお願いしていたら、娘さんが受領書を用意してくれていて、それに日付と叔母のサインと印鑑を貰って、終了。

 私も肩の荷が下りました。叔母も、これはちょっと気に掛かっていたようで、ほっとした様子でした。本当は、義父からの感謝の言葉があればよかったんだけど、そんな殊勝な人では無いしね。

 好きに使って、気晴らしなりしてくれたらいいなぁ。

 帰りに、叔母の畑から絹さやをいただいてきました。

 前に行ったときは、雑草が出始めて、抜いてあげた方がいいのかなと思っていたけど、今回はそれが綺麗になっていて、

 痛みの中でもそれなりに世話できる気力があるのなら、まだいいのだろうけど。

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河東ちか
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