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▶︎女性が働くということ②
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第二話【妊娠、出産後の就職活動】
大手企業からカフェのアルバイトへ
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働きたいなと考えた時には、妊娠、出産ですでに5年ほどブランクがありました。
もちろん自分で選べる仕事はありませんでした。
働く条件を設定したら下記の結果となりました。
①時間
②待遇・報酬
③職種・仕事内容
④仕事のやりがい
▶︎①時間について
→子供の幼稚園の時間しか働けない、短時間
→時間を売る単純作業しか出来ない
→短時間案件は求人数としてかなり少ない
▶︎②待遇について
→時間給でしか選べない
→アルバイト採用のみ
→正社員案件はもちろんない
▶︎③職種、仕事内容について
→未経験でチャレンジできる年齢ではない
→経験職のみ、未経験職種は年齢的に厳しい
→接客、工場内作業が中心
※当時私が住んでるエリアの特性
→事務職かつ時短案件が劇的にない
▶︎④仕事のやりがい
→仕事の成果とやりがいなんて求める余地がない
→そんな案件は正社員しかない
…愕然としました。
そして、就職先に自分が求める優先順位も上に書いた通り、
仕事内容や報酬、キャリア形成ややりがいなんて入れる余地なく、
→時間、スケジュールの融通がきく
→自宅から近い
この二つのみのめちゃめちゃな選択となっていました。
結果、産後にはじめて決めた仕事は、「カフェでの接客」でした。
事務職ができないんだと悲しい気持ちと自分の今までのキャリアはなんだったのだ
とひしひしと実感したのをとても覚えています。
子供がいるだけなのに。働きたいだけなのに。
社会との距離は一気に離れた気持ちになりました。
このカフェでの接客は、自分のキャリア形成とかではなく、
「お金を稼ぐ」という手段の一つに過ぎなかったです。
ただ、その当時は主人の稼いだ給料で生活していた私にとって、
”自分でお金を稼いだ”という経験が”とてつもなく嬉しかった”のを覚えています。
「働いて稼ぐ」というのを今まで以上に体感した記憶は鮮明です。
何ヶ月かカフェでのアルバイトをしながら、次に感じたのは、
あくまで自分の存在は時間を埋めるだけの「駒」でしかないということ。
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仕事に「私だから」という存在意義はありませんでした。
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人員不足の現場、みんなピリピリしていて
人間関係は最悪、教育体制も雑、ひたすら空気を読み、
見様見真似でやりこなす日々。綱渡り状態でした。
したい仕事でもない私は、半年もたたずにカフェを
辞めました。
辞める前にやはり事務の仕事がしたいと思い、
時短での事務の仕事を探しました。
…続く