【その子は問題児だった】
椅子に座ってられない。
授業中にノートをちぎる。
廊下で靴を並べて遊び出す。
学校で1年半がんばったけど
知能・発達の検査をとって
特別支援を受け始めたけれど
ついに
行きたくない
死にたい
そしてちょっとしたことで被害的に
おやまぁ。
こんなに小さいのに
死にたいだなんて
何があったんでしょう。
そんな出会いでした。
最初はずっと手が震えていて
ひと時も身体を止めず
そわそわそわそわしながら
いろんな出来事を話してくれた。
そうかそうかと。
とりあえず茶でも飲んで
なんて、言わないけど思って
とりあえず
ここで何するか決めようかと
月に数回だけれど
会っていこうとお約束した。
彼が問題児と言われてきた片鱗を
それはそれはよくぞ我慢してきたと
溢れんばかりの身体の活動量に感心する。
興味のないことには能面
だからプリントなどというものは
条件反射でそっぽ向く。
これだというものへの驚異の集中力と
自分の活動量の出口を見つけたときのニヤリと
繊細な感性とかわいい笑顔。
私がもし、
(天狗のお面をかぶった鬼滅の)
うろこだきさんだったら
弟子にしよう。忍者修行をするだろう
彼の身体のポテンシャル。
バランスボードに乗りながら
色んなことをやってこなす。
彼の母にも伝える。
彼の笑い声や
汗をかいてフリース脱ぎ捨てる
スッキリした表情に会うのが楽しみだと。
私がやっていることは
人と違うこと苦手なところを埋め合わせることではない。
得意やキラリを愛でること。
信頼の眼差しでおもしろがること。
愛と信頼などというのは
言ってしまうと
捉え所のないものになり
教育現場の日常では
陳腐なものと扱われてしまうかもしれない
だから、愛と信頼なんて
言わずに、笑っておもしろがること。
それのみと思う。
子どものカウンセリングを続けてきて思うのは
話したい子は2割
遊びたい子は9、8割
遊びは言葉だし
言葉を超える。
ただ遊んだらそれだけで
すっきり元気になる。
子どもの心の問題が増えているというけれど
遊びが少ないことが問題で
遊びが解決してくれることだらけだと思う。
なんとか理論やなんとか療法を
たくさんやってきて思うのは
学ぶことは大切。
学ばなければ、分からないことがある。
だけど、遊ぶことの方が大切ということ。
こどもと遊んで心拍数を上げて
落ち着いたら、「はぁ」って満足気な息が出て
そんな関わりよりも大切なことはありますか?ということ。
何よりのものに気づくために
私たち大人自身が
余分なものを取り去っていくことを
子どもが教えてくれている。
それが【問題児】の定義かもしれない。
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必要な方に届きますように。