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隣の芝生が青く見える先には。
ニューヤンキータムロバ。
初めて足を踏み入れた時から思っていたことと、今感じていることが違う。
コミュニティビルダーとして、視察のために来た1回目。
2期生のゼロフェスを見に来た2回目。
プレミアムカルビ上大岡店へランチしに来たついでに同居人たちを連れてきた3回目。
文カク部に参加するための今回4回目。
包み隠さずいうと、最初、のれんをくぐった時に湧き出てきた感情は、「苛立ち」と「嫉妬」だった。
私が現在住んでいるシェアハウス「ヤドレジ」のコンセプトは「生きかたを、遊ぶ住まい」
ただ、なかなかの制限があり、遊びにくい現状がある。
それに対し、タムロバに初めて足を踏み入れて目にした、床や壁に溢れかえる個性的な文字、家具、空間、住人それぞれの思い切りな表現は、すべてが刺激的で、遊び心の塊に映った。
いいなあーいいなあーいいなあー。
極め付けは、食器。
ヤドレジの同じシリーズの器が美しく並ぶ食器棚とは違い、タムロバの個性豊かなコップや器が並ぶそれ。
うん、食器棚がほんまに物語っている。
「生きかたを、遊ぶ住まい」ってここやん。
思わず、たまたまそこに居合わせたヤドレジの管理会社のお偉いさんに発狂した。
だけど、ここ最近の来訪、つまり、3・4回目で感情に変化があった。
それぞれの住人とより話をしたからか、何回か足を運んで様子が見えてきたからか。きっと知らないこともまだまだある上で言う。
私が思うに、
タムロバはもっと、内なる声に、仲間とともに真剣に耳を傾け、本気で己の表現をする住まいだ。
ヤドレジはもっと、自分の「やってみようかな」という、心にある日、灯った好奇心や、もくろみを気軽にやってみれる、日常の延長線上の、もっとラフでポップな住まいだ。
見た目こそ、タムロバのほうがラフでポップだけど、ヤドレジのほうが実はラフでポップだと気づけたのは今回、この文章を書く上で、ぐっと思考をしたからだ。
やっぱ文章を書くのはいいなあ。
話が脱線してしまった。
ヤドレジとタムロバの違いには、住居期限の有無だったり、ゼロフェス(この1年の成果を発表する機会)の有無だったり、根本的なスタンスの違いがたくさんある。
そもそも
タムロバは普段人の目に触れない場所にある。
ヤドレジは普段から人の目に触れる場所にある。
とにかくいろんな違いがある。
1つ言えることは、ハード面が人の感情を変え、行動を変えるのだということ。
人と住まいと。
自分のペースでラフにポップに。
そんなヤドレジもいいもんだな。