アート×ワークショップの裏側には知恵と工夫だらけ
「感性を知る、使う、育む」をコンセプトにアートワークショップを展開するUMUMの田中令に弟子入りしているわたし(まつもとちか)です。
コロナがまだまだ落ち着かない中で、フェイストゥーフェイスのワークショップができず、オンラインを介して行うことが多い中、貴重な現場に行かせてもらい、勉強させてもらっています。
(先日、そこをとばして、見様見真似でやるもまったくもって大失態することに。。。)
そこには、普通のワークショップと異なり、アート=画材を使うワークショップならではの、「会場を汚さない」ためにやるべきことや、「できた作品や人の導線」を考えること、無駄な動きのない「片付け」への知恵と工夫が想像以上にたくさん散りばめられていたので、その備忘録。(その都度更新していきます。)
①8/4(火) 令師匠の造形教室(えのぐパーティ)
【準備段階】
・作品の置き場をあらかじめ作成。
(2ターン以上ある場合は、1ターン目の作品をどこに置いておくかも考慮)
・乾かない時ようにドライヤー/スポンジの準備。
・大人がやること、子どもがやっちゃダメなことをさきに決めておく。
・黒板(可視化)の活用
・どんな時でも汚さないようにシートをひく。
(使った施設は使う前よりきれいにしてなるべく返せるようにあらゆることを考えて対策をうっておく)
・ごみが出る場合は、ゴミ袋の用意/設置。
【本番中】
・髪の毛の長い子はなるべくくくらせる。
・一旦座らせて上がっているテンションを落ち着かせる。
・汚れたくない子がいるかもなので、できればエプロン用意。
・銀バッドで絵の具をみんなで広く使えるように。
・WS中も時間をみつけては小まめに汚れをふく。
【片付け】
・椅子をあげて掃き/拭き掃除
・テーブル、いす、床、流しの確認
②8/5(水) 保育藝術指導(和紙えのぐ)
【準備段階】
・beforeの施設を写真を撮って、afterに確認できるようにする。
・養生は大事にしといて損なし。
防炎シートの上から養生をするくらい用心に。
(網目が見えるシートは信じない)。ゲキ落ちも持参しておく。
・シートをテープで固定
固定する際、床や机の塗装やワックスをテープが剥がす可能性があるので、マスキング/養生テープのどちらを使うかの判断は状況見て。(ガムテは絶対だめ)
・常に腰袋つける。
準備にははさみ/マステ/は必須。加えて油性ペン/カッターはあったら◎
・マスカーを2重にする
2重にすることで、1枚目は地面の汚れ防止、2枚目は作品を運ぶ用に使用する。
・洗い場の設置
終わってそのまま子どもを教室に帰らせると、色を持ち帰って汚す可能性があるので、会場内である程度綺麗にしてから帰す。そのための洗い場を作る。
・ウエスの用意
いつ何があっても拭けるようにウェスを多めに用意。大きいと無駄遣いになるので小さく切って使う。
・銀バッド/パレット/紙パレットはその日の道具に応じて使う。
【本番中】
★プライオリティの判断
こどもの安全→会全体の進行(時間)→汚れのプライオリティで、自分の立ち位置と全体の状況見ながらその時どう動くか、スタッフにどう指示するか判断する
・最初から絵の具を置かない。
説明して、触っていいときまで出さない。
・禁止事項はなぜ禁止なのかをこどもに考えさせる。
・「筆は使ったところに戻す」を丁寧に伝える。
(丁寧に伝えたところで結局混ざってしまうから、せめて最初に丁寧に伝える)
・1つの絵の具カップがなくなっても新しく出さず、他に余っているところはないかを一度探す。
・おしまいの流れは担当者と相談
・「おしまい」にしたい人から片付け
「おしまいにしたい人から手を洗いにきて」という流れを作ることで、洗い場の渋滞を防ぐ。
【片付け】
・みずまわし
汚水を流す量、使う水の量を最低限にするため、上手に使いまわす。
綺麗な水用バケツ、汚水用のバケツと最低2個は必要。