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人見知りのあがり症が何故かメタバースDJになるまでの記録

はじめて「モンスターストライク」をやったとき、チュートリアルのかわいらしい見た目をしたボスを倒した時の断末魔ががっつり成人男性だったのがツボにハマり、私は5分くらい笑いこけてました。

ぱちくりお目々のスライムみたいなのが「うわあああああ!」っていうんですよ。低い声で。面白すぎます。

それで満足してしまい、アプリを閉じ、それ以降モンストはやってません。

それからしばらくして、2021年10月に「vroidに対応した国産のメタバースプラットフォームがあるらしい!」ということでclusterの世界に足を踏み入れます。

...がしかし、「おー!バーチャル渋谷すごい!!」かなにかを言い残し、その後2年半くらいログアウトすることになります。

そして2024年4月、ひょんなきっかけでclusterに戻ってきた私は、多分また「アクセサリーすごい!」かなにかを言い残し消える流れだった思います。

でもそうはなりませんでしたし、今後もならなそうです。

現在、何故かcluster内でロックDJをやっているからです。

ロビーライブのカルチャーショック

よくよく調べてみると、clusterロビーが生まれたのは2021年8月らしく、私の初ログイン時もすでにあったはずですが、私は2024年4月にはじめてのロビーを体験しました。

ここをあてもなくフラフラするのもいいな、いろんな人がいて面白いな、と思っていたら、常設されているステージで突然ギターの弾き語りが始まったんです。

ステージの前にはお客さんもいて、エモートを使ってレスポンスを返しています。距離感から察するに、私と同じ通りすがりの観客のようでした。

それまで私は、clusterでの楽しみは漠然とワールドを巡ることだと思っていました。

でも、この件で「そっか、clusterって音楽を楽しむこともできるんだ」ということに気づき、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。

DJ練習場との出会い

ところで、私は人見知りです。ロビーで知らない人に話しかけるのなんて無理です。

そんなことしたら「この陰キャが!」と罵られた挙句、顔写真を「本日のネットの闇」という本文でフィード投稿され、おすすめフィード載ってるのを翌日発見し2度傷つくことになってしまいかねません。

そんな私ですが、とあるワールドが少し気になっていました。
DJ初心者が練習する感じのワールドで、タグを見るかぎり作業の場として使用しても、ワールド内で放置しても大丈夫そうな感じでした。

「"音を聴く"という明確な目的があるワールドならむしろ喋らなくていいんじゃないか」という陰キャのコペルニクス的転回に基づき、私は勇気を出してそのワールドに飛び込みました!

ワールドの中は、私が思っていた雰囲気とは全然違いました。

不思議な感覚ですが、和気あいあいとしつつも"よそのコミュニティにお邪魔してる感"をあまり感じず、居心地がよかったんです。

ワールドではいろんなDJの方々が訪れては回し、交代するというリレーがおこなわれてました。どのDJさんもかっこいいのはもちろんのこと、それぞれに個性があって好きでした。

すっかりこのワールドにハマってしまい、その後もこのワールドに通うことになります。

震える手と格闘しながらのDJデビュー

だいぶ場の空気にも慣れていき、「はい!」「いえ!」くらいは喋れるようになってくると、自分も回してみたいな...という気持ちになります。

私は元々ローカルのライブイベントには結構通ってて、イベントスタッフの経験もあるのでDJさんを結構近い位置で見てました。さらに数年前DJコントローラーも購入し、たまに家で回したりもしてました。

...ただ、人前で回したことは一度もなかったんです。そもそも家でのDJも絵でいうところの「落書き」程度で、音は止めまくるジャンルは飛びまくるというアナーキー・イン・ザ・DJっぷりでした。

言おうとしてためらうを3日間に分割しつつ20回くらい繰り返したあと、ようやく「よかったら回させてください!」ということができました。

震える手で挑んだ私の初DJは...15分くらい無音でした。設定はイケてるはずなのに音がでないんです。(冷や汗ならたくさんでました!)

しかし、ワールドの方々の優しい声と助言のおかげで無事解決し、晴れて人生初の人前DJを終えることになります。

記念イベントに出演することに

そんなDJ練習場ですが、来場者数累計が3万人を迎え、記念イベントを開催することになります。

私は「やったー!楽しみだなー!」的な姿勢だったんですが、まさかの出演オファーをいただき、その瞬間に口角がストーン!と落ち体は小刻みに震えはじめることに。

イベント当日、昼は仕事だったんですが仕事内容が何も入ってこない緊張っぷり!出番が回ってくる瞬間は、本当に心臓が飛び出るかと思いました。いや、多分ちょっと出てました。

そんな私の人生初のイベントDJは!…最初の2分30秒くらい出力方法をミスってのスタートでした…。またかい。

とんでもなく緊張しましたが、他のDJさんたちの音がすごすぎて、会場のみなさんが暖かすぎて、すごく楽しいイベントでした!このイベントのことは、これからもずっと覚えてるんだと思います…。

イベントゲスト出演と自分の中でひろがる世界

それからありがたいことに、ちょくちょくイベント出演のお誘いをいただけるようになり、今は大体1ヶ月に1,2回くらいのペースでイベント出演させていただいてます。

イベントに出演し、他の出演者さんと知り合い、お話をするたびに「こういう活動があるんだなあ」ということをあたらしく知れて、自分の中の世界がひろがっていきます。

私はこれからも、clusterを通じていろんな経験をしたいなって思ってます。

今周囲にいてくれているみなさんに感謝をしながら、これからの出会いを大切にしていきたいです。

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