見出し画像

ステイシーくんとの出会い

私は特撮が好きである。
日曜日の朝は「スーパーヒーロータイム」をわくわくしながら観ている、心は万年子供の大人である。

現在放送中の「ゼンカイジャー」には久しぶりにどっぷりハマった。ギャグテイストでコミカルだけどキャラ造型がしっかりしていて、ホロリと心に響くストーリーもあり。
その中でも殊の外お気に入りが、敵キャラの「ステイシー」。
トンチキな世界観の「ゼンカイジャー」において、複雑な生い立ちと立ち位置のせいで一人だけシリアス面を負わされている、不憫で儚げで寂しげなキャラ。

・・・・・・で、話はブルーパイドのデグーに戻る。
写真写りのせいだろうか。
今年の3月29日生まれのおチビちゃんは、画面の向こうで弱々しそうに、儚げに、寂しそうに小首を傾げていた。

「なんか、幸薄そうな子だな」
「大丈夫なのかな」
「・・・・・・ステイシーみたい」

写真でしか分からないデグーのおチビちゃんと、特撮のキャラを重ねるのは我ながらどうかしていたが、なんだかその子の画像から目が離せない。

でも、ブルーといえどパイドだし。パイドは興味ないしなあ。
(すみません、パイドが悪いわけではなく、当時のわたしの好みの問題でございます)

うーん。
うーん。
うーん。

でも、なんか、この子のこと、気になるなあ。

弱々しく儚げな雰囲気のその子のことが気になって、気付けば毎日毎日、そのショップのサイトを覗いていた。

あ、まだお迎えされていない。よかった。

ある日、その子がお迎え済みじゃないことに私はホッとした。
そのとき、ああ、私はこの子のことが好きになっちゃったんだな、と分かった。

まだ実物に会っていないのに。動いているところを見た方がいいって。健康状態だって分かんないでしょ。
そんな声(というか、もう一人の私の思考)が耳元で囁いたけれど、元来がいい加減で思い込みの激しい私は、「この子をお迎えしたい」と決心していた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?