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オルゴールを買ったきっかけ

思いもよらないきっかけでオルゴールセラピーと出会い、夫婦で月に1度セラピーに通い続けて半年。
いずれ何年後かにはオルゴールを買いたいな~と思っていましたが、まさかこんなに早く我が家にオルゴールが来るとは…!というお話です。

ある日のセラピーで「私のお友達が、今度手術をすることになったんです」とオルゴールセラピストの高田さんに話すと、「とにかくちかさん、オルゴール(カノン)を貸してあげるから、その方に持って行ってあげて。入院の間ずっとオルゴールを聴いていてねと言ってあげて」と真剣な眼差しで言ってくれました。

私はその言葉にビックリして、「こんな高価な物をお借りしてもいいんですか?もしかしてベッドから落とす可能性もあるし・・・」と言いましたが「大丈夫、大丈夫!」と言って帰りに持たせてくれました。

私はそのことを友人に伝えましたが、友人は病院に持っていくのは気がひけたのか、「オルゴールは持っていけないわ~」とお断りされたのでした。
それをそのまま高田さんに伝えると、「じゃあ、しばらくちかさんの家で聴いてていいわよ」と私に貸してくれました。

その日から約2週間ほど。私たちは毎日、美しい音色が聴ける日々を過ごさせてもらいました。毎朝オルゴールを鳴らしながら朝ごはんを食べたり、コーヒーを飲んだりする時間は、本当に豊かで素晴らしいものでした。

そして夜寝る前にも鳴らして、胸に当てて抱っこしながら聴いたり、気持ちをリラックスさせて眠りにつきました。お借りしている間に娘のワークショップがあったので、その時もオルゴールを鳴らし、来られたお客さまにも楽しんでいただきました。

月に一度セラピーを続けていた私たち夫婦でしたが、我が家にオルゴール(カノン)がある毎日を過ごしているうちに、気づけばオルゴールの音色は生活の中でなくてはならない存在になっていました。
高田さんにお返しする日を迎え、我が家からオルゴールの音色がなくなった時、これまでの日常に戻っただけなのですが、音色のない生活は何だか物足りず、寂しい気持ちになっていました。

そしてそう思っていたのは、私だけではありませんでした。夫も同じように思っていたようで、「オルゴールを買おう」ということで意見が一致!!
そんなきっかけで、我が家にオルゴール(カノン)をお迎えすると決めたのでした。

あの時、高田さんに友人の手術を相談していなかったら、そして高田さんが貸してあげるからと言ってくださらなかったら、、、今まだ私の手元にオルゴールはないかもしれません。ということは、私はオルゴールセラピストにもなっていなかった訳で。

高田さんが快くオルゴールを貸してくれたことにも大変感謝ですが、「とにかく、病気の方にすぐにでもオルゴールを聴かせてあげたい」という高田さんの熱い気持ちが伝わってきました。

そんな高田さんと接するうちに、「私も高田さんのように、思いやりのある優しい人になりたい」と言う気持ちが湧いてきて、オルゴール購入への背中を押してくれたのだと感じています。今に繋がるきっかけをくれた高田さんの心暖まる言動には、本当に感謝しかありません。ありがとうございました。


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