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我が家のオルゴールが2台に増えた理由

最初はオルゴール(カノン)1台だけで満足していた私ですが、その後なぜもう1台のオルゴール(ラ・カンパネラ)を買うことになったのかについて、お話します。

月に一度オルゴールセラピーを受けに行っていたのは、昔からの持病のような膀胱炎や、足のつま先の冷えをなんとか治したい!という理由もありましたが、もう一つ理由がありました。それはセラピーの最後にいろんな種類の、大小様々なオルゴールを一斉に鳴らしてくれる大迫力の響きが好きだからです。

カノン、ラ・カンパネラ、ストリートオルガン、などなど沢山のオルゴールが一斉に鳴るあの響きが好きでした。それを聴くと頭がとにかくスッキリするのです!そのことを友人に言うと、「そんなことはないでしょ~。いろんな曲が一斉に鳴ったら、何がなんだか分からないよ」と言うのですが、私にはとてもスッキリするのです。

そして昨年の春にオルゴールセラピスト認定講座を受けたの時の資料に
「倍音」、つまり一台だけではなく複数台のオルゴールを一斉に鳴らすことの効果についての説明が記載されていました。

「倍音」とは、音と音の重なりによって演奏していない音が発生する状態。
合唱や楽器の演奏などでもまれに発生することがあり、天使の声と呼ばれ、最高の演奏状態の時に生まれると言われる。同様にオルゴールにおいても美しい響きの重なりが倍音を発生させやすい素地になるので、美しい響きを持っているオルゴールの方が、脳幹まで達する確率が高いといえる。

資料の説明を読んだときには、「なるほど、それで頭がスッキリするのね!」と納得しましたが、その時はまだ自宅にあるオルゴールはカノン一つだけだったので、倍音を聴きたいときは、またセラピーを受けに行けば良いか~と思っていました。しかし実際にはそれから数ヶ月後、もう一台のオルゴール(ラ・カンパネラ)を買うことになっていました・・・

その大きな理由は、オルゴールの曲が私の大好きなフジコヘミングさんのラ・カンパネラだったからです。

フジコヘミングさんといえば、リストのラ・カンパネラ。2年前の金沢の音楽堂で開かれたコンサートにも行きました。90歳を超えても、まだまだ素晴らしいラ・カンパネラを弾くヘミングさんに感動しました。ピアノを弾く指が滑らかすぎて、豆腐の鍵盤かしらと思うくらいだったのを覚えています。その後しばらくしてヘミングさんが亡くなった知らせを聞いた時は、びっくりしたのと悲しみで涙がこぼれました。

我が家にお迎えした2台目のオルゴールは、そんな大好きなフジコヘミングさんが弾くラ・カンパネラのCDを、スイスにある創業150年以上の老舗オルゴールブランドであり世界最高峰オルゴールメーカーと称される「リュージュ社」に送り作られたものだというお話をお聞きしたからです。

しかも日本オルゴール療法研究所とリュージュ社で何回も、何回もやりとりし、試行錯誤した結果、3年かかってようやく完成したとお聞きし、その素晴らしい熱意、こだわりにも感銘を受け、ラ・カンパネラを買おう!!と決めました。

そのお陰で、今ではオルゴールセラピーの際に色々な方にカノンとラ・カンパネラを聴いていただけることになりました。オルゴールセラピストとしての活動の幅も広がりましたので、この2台のオルゴールの音色を色んな方に届けていきたいと思います。

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