Chika Izumi

人生ずっとモラトリアム。

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最近の記事

小4娘がアイドルになりたいと言い出した。

「私、新しいことを始めたいと思うの。」 夜寝る前になって娘が突然、言い始めた。 またか。本当に君はやる気が人より多くていいなあ。 こないだヒップホップしたいって言って、その次の週バスケがしたいって言ったばかりじゃないか。 そもそも、君は今年度から塾が始まって、宿題をやる時間が増えたから、もともとさぼりがちだったピアノの練習にぱったり手が出なくなって、この5月でやめるという決断をしたばかりじゃないか。 それでも、話は聞いてあげよう。 だって、本に書いてあったもの。子どものいう

    • 老いるということ。

      母が明日で75になる。 母の周りの印象は朗らかで、かわいらしい人、という感じだろうか。 娘の私から見ても、母は無邪気な少女のような人だなあと思う。 それが、最近はずいぶんと印象が変わってきた。 足の関節が痛くて前より動けなくなった。 歯を抜くことになった。 血糖値の数値が悪くなって食事制限しなくてはいけなくなった。 物忘れがひどくなって、財布やカードをうっかり忘れてしまった。 母はじわじわと容赦なく自分に忍び寄ってくる老いに不安になっていた。 娘の私に縋りつくような目で「

      • 娘のおなか、早くよくなりますように。

        週末から娘が熱を出して、吐いた。 今日はもう何も吐くものもないのに、唾液と胃液をくしゃくしゃのビニール袋に向かって吐いている。 おなかが痛いと涙をためている。 …つらい。見てらんない。 親って横にいてもほんとになんもできないんだね。 ウイルス性の胃腸炎の場合薬がないらしく、とにかく自己回復を待つしか方法がない。 お水は飲ませてあげられるけど、「おなかがいたいー!いたいー!」の声には何もできることがない。 ただただ、体をさすってあげるだけ。 なんと無力なことだろう。 体