[Moonshine Materials]イグサ〜衛生面にすぐれ快適さをもたらす自然素材~
イグサを材料として作られる日本伝統の敷物、”ござ”。なかでも、染色したイグサを用いて、花などの図柄を織り込んだものは「花ござ」と呼ばれています。織りの工程は西陣織などのテキスタイルと同様のジャカード機構によるもので、和柄に限定されないグラフィカルな模様や色彩の表現が可能です。
イグサは高い吸放湿性(綿と比べて約2倍)や弾力性を持ち、また、殺菌性のあるフィトンチッド、バニラエッセンスの香りの元となる芳香成分バニリンなどを有していることから、衛生面にすぐれ快適さをもたらす自然素材として、あらためて国内外で注目を集めています。
花ござは、福岡県筑後地方で栽培されたイグサを材料に、染色や織りなどすべての工程が福岡県で行われています。
▲ジャカード機でおられるイグサ
現代になって意外と、”ござ”を織る姿は中々みる機会がない気がします。
私も頭では分かっていても現地で初めて織られているのを見て、「おお、イグサって織機で織れるのか!」と思ってしまいました。とてもイグサの良い薫りで包まれた工場でした。
▲福岡県大川市の工場
こんな”ござ”もあって色々な模様を表現できる、自然素材イグサの魅力を感じました。
【Moonshine Materialsで取り扱っている例】
○名称:袋織 フィレンツェ グリーン
○規格サイズ:幅950mm(縦幅は調整可能)
○素材:イグサ(九州産)
○ストーリー:袋織は、別名通風織とも言われ、紋織より約100本も多くの経糸を用い、表と裏の色を完全に織り分けることができる。絵柄の中で曲線の表現や繊細な凹凸表現ができるのもこの織り方で、二重織りのため耐久性にも富む。現在は三重、四重の重厚で壮美な織も可能である一方、経糸の多さを活かしてしなやかで柔らかくきめ細やかに織り上げることが可能。
ぜひこの夏、イグサの薫り・触り心地を感じてみませんか。
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