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「げんきがでる」という名のプレイリスト

2022年、年が明けてすぐのこと。
2021年末に行われた『Johnny's Festival〜Thank you 2021 Hello 2022〜』というコンサートの配信を、テレビで見ていた。

2020年にすきになったSnow Manが出ていたため、配信チケットを購入した私。
Snow Manはトップバッターで『D.D.』を歌い、その後King&Princeとのコラボで『シンデレラガール』(King&Prince)と『君の彼氏になりたい。』を、そして『Grandeur』は特別バージョンで披露した。

はぁ、幸せ。

ちょうど仕事で店舗異動があり、かつ店長になったタイミングだったのもあり、年始から疲れていた私はSnow Manのパフォーマンスに癒された。

そして『Grandeur』が終わった後は、関西の関ジャニ∞とジャニーズWEST、デビュー後間もないなにわ男子とのコラボに移った。

なにわ男子の『ダイヤモンドスマイル』、良い曲だよな〜可愛いよな〜って思って、3グループとも、みんな楽しそうだな〜関西の絆強いな〜って、なんとなーく見ていた。
数分後に、運命的な出会いを果たすとは知らずに。

関ジャニ∞の『前向きスクリーム!』が終わり、喋り出したのはジャニーズWESTの重岡大毅くん。
「やべぇ、このコーナーめちゃくちゃ楽しい!」って言ってた。
うん、伝わってるよ。
私の同期は重岡くんをずっと推してて、たしかに良い人だなぁって思った。
心から楽しんでるっていうのが伝わってきて、笑顔がキラキラしてて、彼の気持ちがブワァーって溢れ出てた。

「生配信です」って間違えちゃうくらい(配信は後日だったので)彼は昂っていて、でもそれがほんとに今を生きてる!って感じがして、なんか良いなぁって思ってた。

そして、その瞬間は訪れたのでした。



照明が暗くなり、ジャニーズWESTの7人それぞれにピンスポットが当たると同時に、彼らは手をそっと天に向かって上げた(後から知ったけど、それはメロイック・サインというものでした)。

そして彼らのユニゾンから始まった楽曲、『証拠』。

これが私の人生を変えた一曲。

前奏なく、いきなり彼らのパワーのある歌声が響き、ギターのジャカジャカ(これなんて言うの?)が物語の始まりを彷彿とさせた。

そして。

「頑張っている証拠だよ」。

画面の向こうの彼は、そう言いました。

そのワンフレーズ/ワンシーンに、私は一聴き惚れ/一目惚れしました。

ロングトーンが美しくて、魂をぶつけているような、ただ歌っているだけではない、それが彼の本心で、私の心にまっすぐ届けてくれているような、そんな気がした。

あ、思い出した。
彼、年末のカウントダウンコンサートでマイクが入ってなかった人だ。

そう、2021年12月31日、テレビで放映された『ジャニーズカウントダウン 2021→2022』で、ジャニーズWESTは同じ曲を歌っていた。
「頑張っている証拠だよ」という彼のソロは、トラブルでマイクが入っておらず、あらら勿体ないなぁと思った記憶があった。

あぁ、あの人か。
こんなにかっこよかったっけ?
私は身体が熱くなるのを感じた。

序盤のその見せ場だけではなく、彼らの歌唱力は凄まじく、音楽番組と違ってコンサートということもあり、その迫力は感じたことのないものだった。

引きで会場全体を撮った図は、それはもう綺麗な虹色の光景で、思わず涙が出そうになった。

それからは彼らのパフォーマンスに釘付けで、“心奪われる”とはこのことかと。



一通り配信を見終わった私は、まず彼の名前を調べた。

神山智洋くんという人だった。

正直、ジャニーズWESTの中で唯一顔も名前も知らない人でした。
今となっては何でもっと早く知らなかったんだよ!と思う。

私は彼の歌声に、そしてそのビジュアルにもどっぷり惚れ込んでしまったのだ。



……と、ジャニーズWESTとの出会いはこの辺にしておき、その後は彼らのことを調べたりYouTubeの動画を見たりしていたんだけど、その中で私は過去のCDを買うようになった。
彼らの音楽はとてもまっすぐだった。

その頃、店長になりたての私はしんどい毎日を過ごしていた。

しんどかった。

詳しいことはここでは書かないけど、しんどかった。

でも、仕事には行くしかなかった。

やるしかなかった。

やってもやっても終わらないことを、終わらせないといけなかった。

そんな時に救いになったのは、彼らの音楽だった。



「げんきがでる」という名のプレイリスト。



ようやくタイトルがここで出てきた。
これは私がしんどかった時に作ったiTunesのプレイリスト。
アホみたいな名前だけど、その名の通り元気が出る曲を集めたもの。

今はもう消してしまったから、どの曲を入れていたか全部は分からないけど。
当時のInstagramのストーリーを見返す限り、『証拠』のほか、『グッ!!とあふたぬ〜ん』、『週刊うまくいく曜日』、『進むしかねぇ』などなど。

例のプレイリスト


中でも『グッ!!とあふたぬ〜ん』は、神山智洋くんの作詞作曲(すごくないですか??彼、曲も書けるんです。ついでに言うとダンスの振り付けもしちゃいます)。

私はこの曲に、とてもとても救われました。

以下、歌詞を抜粋します。


***

ほら腰を上げて 頬叩いて 気合い入れて
負けないで きっと誰かは頑張りを見てるから
いつか歳を取って シワも増えて ガタがきても
明日からの自分達の笑顔の為 上を向くんだ


***

ここに載せたのはほんの一部で、全部良い歌詞です。
私がなんでここまでこの曲に救われたかって、それは、やるしかねぇ!ってことに対して背中を押してくれたから。

辛い時、「頑張りすぎなくて良いよ」とか「逃げても良いよ」っていう言葉をかけることがあるでしょう。
分かります。

でも当時の私は、頑張るしかなかった。
やるしかなかった。
やるんだよ、やるんだけど、辛いの。
頑張らなくて良いとか、時によっては嬉しいけど、その時の私は違った。

いけるよな!やれるよな!よし、頑張ろうぜ!って、そう言って欲しかった。
だから、この曲がまさにそうだったから、私は毎日これを聴いて地下鉄に乗ってた。

休みたかったけど、立ち止まりたかったけど、休める人数じゃないし店長だし、結局仕事溜まって、それを片付けるのは自分。
だから、どんなに嫌でも行きたくなくても……って、必死でした。

そして、次に載せる歌詞もとてもすき。


***

さぁ笑っていこう 進んでいこう 一人じゃないよ
たまにはほら 自分にも伝えよう「お疲れ様。」
そんな一言でも不思議と力湧いてくるさ
僕たちの 私たちの 未来の為 闘うんだ
う〜〜〜よっしゃー!!!!!!!\(^o^)/


***

ラスサビです。
ここもね、前へ前へと進む力を感じる。
自分にお疲れ様。って伝えることでふぅ、と一息つく感じはあるけれど、それはその先を頑張るため。
立ち止まってはいないんだろうな、頑張ってる自分を自分で労いながら、また頑張ろうって、そういう感じなんだろうな。

あ、立ち止まっちゃいけないなんて思ってません。
あくまでその当時の私が立ち止まりたくなかっただけなので、立ち止まる大切さも分かってます。
「頑張れ」って言葉がタイミングを間違えると凶器にもなるってことも忘れない。
私も頑張りすぎてぶっ壊れかけましたので。
ただ当時の私は頑張りたかった。
自分の意思です。
そこに彼らのエールが加わって、私は頑張ることを実現することが出来ました。



そんな感じで(急に雑)、私はジャニーズWESTに救われて、しんどい期間を過ごしていたわけです。
そんな救いのプレイリストをなぜ消してしまったかと言うと、ぶっ壊れかけた私はお仕事を辞めたからです。
これについてはいつか気が向いたら書きます。

結果的に最後まで頑張ることは叶いませんでした。
でも、彼らの音楽がなかったら、確実にあそこまで頑張ることは出来なかった。
もっと早く辞めていたか、しんどい期間がもっとしんどくなっていたか。
そんなことは分からんけど、とにかく私は彼らに出会えて本当に良かった、救われた、と思ってます。

仕事を辞めてから、ジャニーズWESTのライブにも行きました。
過去のCDを買い漁りました。
当時の私は知らなかった素晴らしい曲が、彼らにはもっともっとありました。
『証拠』だけじゃない。
『グッ!!とあふたぬ〜ん』だけじゃない。
もっともっと、魅力的な曲があります。
そしてそれを彼らが歌う姿は、一言では言い表せないけどちょーーーかっこいい。

音楽がすきなんだろうな、歌ってて楽しいんだろうな、7人でいること、その幸せを噛み締めてるんだろうな。

とにかく全力。

綺麗に見せようと何かを遠慮するのではなく、フルパワーでぶつかってくる。

それでも彼らのパフォーマンスはまとまっている。

それはおそらく、彼らの音楽レベルがめちゃくちゃ高いから。

素人が何をって感じですが。

でもほんとに、見たらきっとそう思う。

彼らのメッセージは、ありのままの形で届いてきます。

届けてくれてます。

ライブで生で聴いた私は、号泣しました。

あぁ、私、頑張ってたなぁ、って。

頑張らせてくれてありがとう。

一生ついていきたい、と思いました。



ありがとう。


彼らの良さは、ライブで最大限発揮されます。
また行けると良いな。

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