イベントレポート スージー鈴木のレコード研究室vol.16 「スージー鈴木のレコ研’s Bar パート2~荒井由実『MISSLIM』とその周辺」(11月8日(水)開催)
「スージー鈴木のレコード研究室」のDJイベント「スージー鈴木のレコ研’s Bar」第二回のテーマは荒井由実『MISSLIM』。美爆音を誇るBAROOMのBarスペースで、自ら「MISSLIM原理主義」を明言するスージーさん自前のレコードを美味しいお酒と共にじっくり味わいました。本編前後のチカチカDJタイムでは1974年近辺の曲を邦楽・洋楽織り交ぜてノンストップでお届け。お酒を飲みながら音楽を聴き、スージーさんの登場を待っておられる皆さんを見て、私もどんどんテンションが上がっていきました。
ご好評につき、前回に引き続きイベントオリジナルカクテルもご用意。今回は「ドルフィン・ソーダ」。当時をイメージした懐かしさを感じるビジュアルに仕上げました。貨物船がとおるのが見えたかもしれません。
では、早速セットリストから。
生まれた街で/荒井由実
瞳を閉じて/荒井由実
やさしさに包まれたなら/荒井由実
あの日にかえりたい/荒井由実
海を見ていた午後/荒井由実
12月の雨/荒井由実
ユーミン/シュガー・ベイブ
あなただけのもの/荒井由実
魔法の鏡/荒井由実
たぶんあなたはむかえに来ない/荒井由実
私のフランソワーズ/荒井由実
旅立つ秋/荒井由実
瞳を閉じて/荒井由実
曲が始まると、おしゃべりを止めてじっくりと聴き入ってしまう---
秋の夜に似合う曲ばかりです。
そんな名曲揃いのセットリストの中で最も印象に残ったのは、
理屈抜きにカッコイイ!この一言に尽きます。キャラメル・ママをはじめ、バンドの演奏に圧倒され、イントロで持っていかれてしまいます。吹奏楽部出身の私の大好物であるホーンセクションも大活躍。このファンキーな演奏とユーミンの繊細なボーカルのコンビネーションがこの曲を唯一無二のものにしていると改めて実感しました。
そして、これをBAROOMの美爆音で聴けるなんて、贅沢の極み・・・。まろやかでいてガツンと身体に響くBAROOMの音響はこの曲にベストマッチです。
イベントの最後にスージーさんから「今日(来場者の中で)一番お若い方にプレゼントがあります!自分だと思う方は教えてくださいね。次世代へと受け継がないとねー(笑)。」というサプライズがありました。
手を挙げて下さった方は20代で、なんとご両親も一緒に家族で参加!聞けば、ユーミン・ファン一家とのこと。しかもこの方、レコードを見るのはこの日が初めてだったとお聞きし、レコ研がいい音楽・良質な音を次世代へ繋ぐ架け橋になっていることを知って私は胸が熱くなりました。
2023年秋「スージー鈴木のレコ研’s Bar」としてDJパーティーのスタイルでお届けした「スージー鈴木のレコード研究室」が12月、いよいよホールに帰ってきます!テーマは年末に相応しく、「スージー鈴木のレコード研究室vol.17 1985年の紅白歌合戦再現ナイト」。みんなでバブル前夜の1985年にタイムスリップ。チカチカは紅組応援代表として盛り上げていきますよ!
イベント終了後には、この日にリリース予定のスージーさんの新刊『中森明菜の音楽 1982-1991』(辰巳出版)のサイン本「初売り」を実施。BarスペースではDJタイム「チカチカ・バンビーナのゆく年くる年」も開催します。更に、スペシャルカクテル「ジュリアdeアモーレ」もご用意。
2023年の“レコ研納め”に是非お越しくださいませ。
おまけ
DJチカチカ・バンビーナ:DJタイム セットリスト
今回は、1974年前後の曲を選びました。
前半
Body Heat / Q.Jones, L.Ware, B.Fisher, S.Richardson
愛のとりこ/キャンディーズ
Feel Like Makin' Love /Roberta Flack
Rhapsody in White /The Love Unlimited Orchestra
熟れた果実/平山三紀
Superstition /Stevie Wonder
Don't Knock My Love/Diana Ross, Marvin Gaye
I Feel the Earth Move/ Carole King
きっと言える/荒井由実
休憩
Killing Me Softly with His Song/ Roberta Flack
Along Came Betty/ Benny Golson
Mr. Funky Samba/Banda Black Rio
後半
返事はいらない/荒井由実
COBALT HOUR/ 荒井由実
Don't You Worry 'Bout a Thing/Sergio Mendes & Brasil ‘77(アルバム VINTAGE ‘74)
Flor De Maracujá/ Gal Costa
Soul Bossa Nova/ Quincy Jones
Essa Maré / Ivan Lins