第7回 新鋭俳句賞を読む
2023年10月22日に、第7回新鋭俳句賞の公開選考会が新宿の俳句文学館で行われました。応募したということもあり、聴きに行ってきました。
受付で候補作品集の冊子をいただきます。審査員3名(岩田由美さん、遠藤由樹子さん、野中亮介さん)の1位から5位の点が入った作品が無記名で掲載されているものなのですが、残念ながらわたしの作品はありませんでした。
選考会は2時間半くらいでした。審査員それぞれの俳句観があらわになり、面白いかつ勉強になるものでした。(選考会の模様がのちほど動画で公開されるとのことです。)
正賞の若杉朋哉さんの「けむり」、準賞の常原拓さんの「三面鏡」より、感銘句を。
網戸から向ふの網戸見えてをり 若杉朋哉
テキサスの土産といふは夏帽子 若杉朋哉
枝豆に大きな塩のついてゐし 若杉朋哉
短日やもの白つぽく青つぽく 若杉朋哉
クリスマスツリーよろよろ運ばれ来 若杉朋哉
古き書によき値つきたり氷水 常原拓
牛カツの赤き断面浮寝鳥 常原拓
喪の家に届く鮓桶養花天 常原拓
作品はこちらから読めます。