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言霊玄修秘伝より古代の言語意識②

大和言葉は、春夏秋冬、四季の移り変わりのあること今も昔も変わりなきが如く、一定不変の自然法則、宇宙の理と古代人の純粋なる心性が感応し、発現したものである。(中略)言葉即生命であり、真理である。
中略
実際我々は千数百年前に記された『古事記』の原文、あるいは万葉の歌であれ、読んでそれなりに理解することが可能である。これは民族中でも随分と例外的なこと 中略
吾邦(わがくに)に神さびた古き言葉の残れるは、まさに神界の深き摂理とも云うべく、由緒正しき神伝の言霊の法は日本にのみ伝えられて居るのである。

本秘伝によると大和言葉は生命であり、真理であるという。
大和言葉とは例えば百人一首に使われているような言葉がそれにあたる。

花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町
                     
花も、色も、うつりも、いたづらも、わが身も、よも、ふるも、ながめも、
全部和語、大和言葉である。
私たちが現在扱っている言葉の中にも数えきれないほどの和語が含まれているが、それらが生きている語とは驚きだ。

学生たちは、古典の修得に多く悩まされるが、でも、文法の力が無くても、古文単語の力が無くても、1000年以上前の言葉を、大人も小学生のような子どもでも全く理解できないわけではない。なぜなら、国歌である「君が代」は、その出典が905年に出来たとされる古今和歌集だから。私たちは、そんな国歌を歌い続けてきたのだから。

いにしへの言の葉に満つ温もりを
 胸に千年(ちとせ)の時を越えよう

古典を学ぶことは神界の深淵なる摂理に触れることを可能にするのである。ここに、カタカムナが日本に在る意味があるのだ。

今日は百人一首をカタカムナ言靈で読み解いてみる。

ヒ…天を回る火の靈也
ャ…文也
ク…與(くむ)也
ニ…天地也
ン…
イ…命也
ッ…渦巻也
シ…進也
ュ…火水(かみ)の和也

天を回る火の靈が綾なし、組んで、天地間の命となって渦巻き進み神を和ますもの、と読み解くことができた。
百人一首は東西随一の歌が収められているだけあって、ものすごいエネルギーを含んでいることがよく分かる。それは歌が詠まれた当時のエネルギーだけではなくて、現代でもなお強力な力を帯びて存在するものだと実感する。



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