子どもの目線、自分とはちがう命にふれる
虫たちが活発に動く季節がやってきた。虫が好きな次女と三女は、虫を見つけては、〇〇がおったよ〜と呼びにくる。
昨日は隣の友人宅に蝉が2匹張り付いていて、「あれを採ってくれ!」とよばれた。夫が蝉の場所を確認し(長い網じゃないと採れない)、釣り用の網を持って駆けつけたが2匹とも逃げてしまった。
また別の日には、三女がお亡くなりになったカエルを握りしめていたこともある…特に、三女にとっては別の生きものと自分の境界が低いようだ。何でもかんでも虫を捕まえるのは少し危険だけど・・・毒がある虫もいるからね。
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虫や生き物を捕まえようとすると、噛まれたり挟まれたりする。
サワガニやアメリカザリガニははさみを振りかざしてくるし、カマキリもカマを振りかざす。海で泳いでいた長女は、我々が釣ったフグを容赦なく触っていたら、噛まれて号泣していた(毒はない)。一方で、アリ地獄みたいに捕まってもほとんど動かない生きものもいておもしろい。
子どもたちの様子を観察していると、生と生が対峙する場面を経験することで、人としての姿勢みたいなものが備わってくるのだと思う。別の生きものとの境界はどのへんかとか、自分の思い通りにならないこととにどう対処するかとか。
田舎に暮らすと、都市のように、何から何まで効率よく制御することはできない。嫌でも苦手でも人間とは違う生きものに向き合わざるをえない。だからこそ、驕りみたいなものに陥らず、謙虚な姿勢を保てるんだと思う。
この夏も外でいっぱい遊んで、テキストや図鑑だけでは感じることが難しい自然への畏れみたいなものを感じる力を育んでほしいと思う。
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