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郷土研究マガジンの、ちょっと長い編集後記🙂

市からの業務委託で、『だいちのめ』というジオパークに関するフリーマガジンを作成しています。

私たちの暮らしと大地との関わりを研究し、ジオパークについての理解を深めることを目的に、今回は「地域の食」という切り口で、給食について取材しました。ここでは、改めて編集後記を残しておきたいと思います。

今回の特集テーマを「食」にした大きなきっかけは、森のようちえんで一緒に活動していたお母さんとの雑談でした。最近給食センターで働き始めたそのお母さんから、「700食になると、給食で揚げパンは出せないらしいんですよ。」ということを聞いたのです。 自分が子供のころ、みんな大好きで人気メニューだった揚げパンが出せない?!と驚いたと同時に、一度に大量の揚げパンを作るのも難しいよなあとも思いました。

給食には、大きく分けて自校式とセンター方式という2つの提供方法があります。前者は自分の学校で給食を作り、後者は、給食センターを設け、そこで作った給食を各学校へ運びます。西予市は今、すべての学校給食をセンター方式で提供しています。人口が減っていく中、限られた予算をどう使っていくかを問われる中で、論点として必ず上がるのが”効率化”です。

給食をセンター方式にすると、事業コストの削減、衛生管理などの強化、食育指導の充実といったメリットがあると言われています。一方で、一度に大量の野菜や食品を必要とするため、決められた日時の供給が難しく、産地としての地域のメリットを活かすことが難しい状況も分かってきました。そうした現状や課題を今号の特集で整理しています。

限られた予算を効率的・合理的に活用していくことは、とても大事です。一方で、もし、地域の風土や特性を考えずに効率化や合理化を推し進めていったとしたら、その先に残るのは、どこにでもあるようなのっぺらぼうなまちの姿だと思うのです👻

創刊号でも特集しましたが、”西予市らしさ”を大事にしながら、直面する課題についてみなさんと考えていきたいなあと思っています!

【郷土研究マガジン・だいちのめ】


アカウント→@daichinome

※ジオパークは持続可能な社会の実現を目指すプログラムであり、国連が定めたSDGs(持続可能な開発のための目標)とも深く関わっています。


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かとうちはる
\読んでくれてありがとうございます!/ 頂いたサポートは地域の中で使い、ご縁をぐるぐる回していきたいと思います。