COVID-19について勉強してみた
うちの病院ではマスクは1週間に1枚です。
病棟業務という名の自分の時間を使い放題な日だったので新型コロナウイルスについて勉強してみました。
COVID-19
2019年12月30日に、中国武漢省で原因不明の肺炎が見つかったのが始まり。
感染症の広がり方の段階として、
Endemic → Outbreak → Epidemic → Pandemic
とありますが、現在の世界の状態はまさにPandemic(世界の広い範囲に広がった状態)です。
以下、主に私がへえー!と思ったことをメモしておきます。
新型インフルエンザとコロナウイルスの比較
これまでの歴史で大流行したものとしては、
死者数
2019 COVID-19 64,774人
2012 MERS-CoV 858人
2009 H1N1 575,400人
2003 SARS-CoV 774人
1968 H3N2 香港風邪 100万人
1957 H2N2 アジア風邪 110万人
1918 H1N1 スペイン風邪 5000万人
こうみると新型インフルエンザのほうがコロナよりも死者数は断然多く、より強烈であることがわかります。かつそれは近いうちに発生する可能性は十分にありえるそうです。近い将来の新型インフルエンザの発生への備えだと考えて、新型コロナウイルスへの対応をするべきでしょう。
COVID-19は接触・飛沫感染するが、気管挿管・気管切開などの医療的処置でエアロゾル化が考えられる場合には空気感染の可能性はある。
基本再生産数(RO):一人の人が感染したときに周りの人に感染させる人数
流行を防ぐための集団感染率(%)は、(1-1/RO)×100 と表される。
COVID-19のROは1.4~2.5と考えられているので、国民の29~60%が免疫を獲得できれば理論上は流行が収束することになるのだが、それがいつになるのかはわからない。
免疫を獲得する方法は、①COVID-19に感染して回復する、②ワクチンを打つ、③既感染の患者の血清から抗体をもらう、などの方法があるが、どれも難しい。
収束には遠そうですが、手洗いをしまくることが大事だと思いました。