自分は何者なのか、何者になろうとしているのか
現在医師2年目、研修医2年目であり、医者人生にとって最初の区切りとなる。研修医2年間が終われば、専門を決めて専攻医(後期研修医)の道に進むのが一般的であるとされている。
しかし、私は若いうちにいろんな世界を見てみたいと思っている。社会の人たちは何をして生きているのか、どういう生き方があるのか、自分は何をして生きていくのが楽しいのか、意味があると思えるのか、、、
考えたいことや見たいこと、経験してみたいことがたくさんあり、医師として一生を病院の中で過ごすことはあまり面白味がないと思っている。研修医の2年間が終われば、ひとまずは一人前の医師としてみなされ(実力は全然なかったとしても)、バイトもできるようになる。そこで、私は3年目を専攻医として病院に残るのではなく、外の世界を見る時間を作ることにした。
3年目は医局に入らず自由に生きてみる
医師の就活サイトに登録し、民間医局さんやM3さんなどから自分に合った求人を紹介していただいている。年収の高い求人にワクワクしながらも、医師としてのキャリアを積むという観点から不安も感じることはある。
初めは、周りと違う道に逸れることが怖かった。周りの同級生は、医局を決めており、先生たちにもどこの医局に入るか聞かれるたびに、「まだ迷っています」とはぐらかす。
自分は外科にも内科にも進まず、何になりたいんだろう。と考えていくうちに、
自分って何者なんだろう。何者として生きていくんだろう。
という感情が出てきた。
何年か前に、映画「何者」が上映されていたが、みた当時はよくわかっていなかった。何しろ医者は就活らしい就活をしない。厳しい就活をしなくても働く先は見つかる。医局のレールに乗って流されていく人がほとんどだ。就活生が経験してきたであろう葛藤を、25歳で経験中だ。
私は何者になるんだろう。
先がわからないのが不安でもあるし、楽しみでもある。