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自社のビジョンとは:自分事で学びを楽しむ(1)

皆さんの会社では「ビジョン」は文書化されていますか? あるいは、「目指す姿」や「存在価値」に関して文書化されていますか?

文書化されていても、それは抽象的であったり理想的かもしれません。
働く拠り所として共感できるとともに、その言葉を具体的に実行する自分の姿として描いてみる必要があります。
これに不正解はありません。言葉の真意を探り、解釈することは ある意味とても楽しい作業とも思えます。うまい下手ではなく、とにかく作業してみましょう。その繰り返しが理解力につながるんじゃないかと思います。
では自社のビジョンを私なりにどのように自分事にしているのかを紹介いたします。

私の会社のビジョンは、英語・ドイツ語・中国語・日本語と4か国ありますが、ここでは日本語のビジョンをベースに進めます。私の会社は2025年2月中旬に新たなビジョンが社内で開示されました。(会社ホームページはその時点では旧ビジョンを掲載しています。)

ビジョン:
「私たちは、私たちの世界を作り出す人々のために未来を再定義し続けていきます。」

私たちの世界を作り出す人々

この世界は、働く人によって重点がちがってくると考えます。
当社はメーカーです。直接商品と関わりがある立場(営業等)であれば、お客様とともにエンドユーザーを思い浮かべるかもしれません。
一方で、社員とのコミュニケーションが主体であれば、今は 自分の職場、チームが私たちの世界であっても構わないと思います。
ぱっと誰が思い浮かぶか? 思い浮かんだ順番に、どのように自分と関わっているのかを書き出す作業をしてみました。

未来を再定義(段取り)

どのように書き出せばよいのか?
ここで、「未来」という言葉があります。
それならば、「過去」を振り返り「現在」を書くことが前提と考えました。
以下は会社の教育に関する一部です。(こんな形で色々と書き出してみます。)
過去:
社員の多くは、与えられた職務を期待以上に実行することが評価の対象となることから、その道のプロフェッショナルを目指していました。プロフェッショナルへの道の教育・研修はその部門の人が詳しいので、部門が担っていました。
現在:
高い視座にたって業務を行うためには、専門知識だけではなく、社会人としての幅広い知識とそれを活かすスキルが必要であることに 一部の人は気づいています。しかしそれは(仕事に少しでも関係することであるので)自らが得ようという人は少なく、会社が与えてくれる物だという考えの人が多いように思われます。

未来を定義(現在地)

再定義するためには、現在地を定義しなければなりませんね。
今目指している未来については下記の通り考えています。
学びたいという人には会社が基本的なことについては支援します。また、その意欲が少しでも長続きするような施策を考えます。その結果、会社全体として「学ぶ姿勢が自然」であり、学ぶことで周囲にポジティブな刺激を与える環境が生まれます。アウトプットが優れ、リーダーとしてふさわしい人には更なる教育施策を実施することで、「常に成長するチーム」となります。

未来を再定義する

不断の努力と労力を惜しまないことだけでは定義した未来には到達できません。チーム全体、会社全体でつくる未来です。毎年、毎月等、頻度と密度の高いコミュニケーションで、進もうとしている未来を共有し、多様性を認めつつも大枠では一緒の方向を目指して毎日前進することが、今言える「未来を再定義」することだと考えています。

まとめにかえて(考えるきっかけ)

私の会社で新しいミッションが公開されたことが一番大きなきっかけであったことは確かです。でも、改めてミッションって何? と考えたときには通り一遍の教科書的な中身よりも、ちょっとした会話のような学びが大きなヒントになることもあります。
今回は グロービス学び放題の「みんなの相談室Premium」を視聴して、ピンとくるものがありました。
「本当に未来にこんな世界を残したいなって思うことを、言葉にしたらそれはビジョンです」
世界は大げさかもしれませんが、私の世界(少なくとも私が携わる仕事の範囲について)は、まさにしっくりとくる言葉でした。
会社のビジョンを考えるためにはまずは「ビジョンとは何か」改めて考えよう/みんなの相談室Premium 



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