MVP(Minimum Viable Product)とは : GLOBIS学び放題で文章を鍛える(8)
MVPとは
「必要最小限の製品」が直訳になります。
製品の仕様を細かく調整可能な製品や、コンセプトを絞り切れていない製品の場合、お客様の反応を確認して「売れる手応え」を感じる、もし感じることができなければ 「手応えのある製品に調整した」プロトタイプの製品を出すことで仮説検証ができます。早期に仮説検証を繰り返して最終製品に仕上げていくことで、従来の開発方法コストを抑えることができるというものです。
従来の開発方法:開発し、発売してから改善を行うため、失敗すると開発コストや設備投資の損失となるリスクがあります。
もう少し詳しく・個人的留意点
新製品に食いつく客層(アーリーアダプター)と、その製品を購入するマジョリティーの客層は必ずしも一致するとは限りません。MVPに興味を示すのは、アーリーアダプターで、場合によってはそのブランドファンでもあることから、彼らのディープな反応がマジョリティーだとドン引きとなることすらあり得ます。
自社営業や自社マーケターだけは、ともすると他社品ファンとの接点が薄く、そういった顧客情報を得ることが難しい場合もあります。「なぜ現行自社品が選ばれていないのか」という分析も並行して行うことが肝要であると考えます。
自由記述問題
あなたの会社で扱っている、あるいは身のまわりで関心を持っている製品やサービスについて、MVPがどう活用できそうかを考えてみましょう。
回答(321 / 500文字)
製品:レストランのメニュー
レストランにあるいくつかの「定番メニュー」は一定の顧客を確保するために必要であるが、顧客を増やすためには「看板メニュー」「独自メニュー」の開発も大切である。
食材は余ると廃棄処分となるリスクがあることから、「数量限定」とすることで希少性を打ち出すことでアーリーアダプターの興味を引き、売れ残りのリスクを減らすことができる。彼らの評価を聞くことで、味の改善をしつつ、徐々に「数量限定」の数量を増やすことができる。一定数量が見込めるようになれば、たとえば食材に季節感を持たせるなどさらに改善をすることで「季節限定」に昇格。季節の食材部分に変化を加えることで「看板メニュー」としてメニュー価値の最大化を図ることができる。
AIコメント(要改善部分)
回答の中でより論理性を持たせるために、顧客の反応や評価を元に具体的な改善点を考えることが重要です。例えば、数量限定の反応や売れ行きを分析し、味の改善や数量調整を行うことで、顧客満足度の向上やメニュー価値の最大化に繋がるかもしれません。
⇒ AIコメントで、具体的な改善点で、「数量調整」とあるけれど個人的には 売価、原価率であるとか、客層の分析といった、「記載されなかった内容」についてのアイデアが欲しかったと思います。 (書き終わってから、そういえばこんなことは経営に必要だよな っと思った次第。)
製品に限らず、日常の報告書も、MVPの考え方は適用できるかもしれませんね。 完成まで誰にも見せないか? 適宜だれかに見せて フィードバックを受けながら完成させるか? 当然 後者ですね。