IRフレームワーク:GLOBIS学び放題で文章を鍛える(15)
IRフレームワークとは
起業がグローバル市場に進出する際にとる戦略を分類したものです。
Integration =グローバル(経営の)統一性という軸と、Responsiveness=ローカル(マーケット)の適応性というの2軸で考える手法で、1990年頃にChristopher A. BartlettとSumantra Ghoshalという二人によって提唱されました。
それぞれの高低で、表題の画像の通り4つに分類されます。
詳細については、下記GLOBIS学び放題等をご参照願います。
IRフレームワーク ~グローバル展開における戦略を知る~ | GLOBIS 学び放題
もう少し詳しく・個人的留意点
この4つとは大まかな分類であって、実際にはもう少し複雑である場合が多いですね。
売上が大きな国はそれだけ営業に関する権限が強くなりますし、製品開発においても発言権が大きくなります。「〇〇ホールディングス」という形の親会社は、設計、製造、販売が別会社で一見すると独立しているようにも思われます。
グループ全体を見渡して、どの国、地域の売上が多いのか? 本社機能だけではなく役員やオフィサーの国籍(予定も含む)等、なるべく多くのチェックポイントを勘案の上戦略立案する、あるいはその企業の戦略を推定することが大切であると考えます。
自由記述問題
あなたの会社、またはあなたが興味のある会社が、IRフレームワークのうちどの型に当てはまるのかを理由と共に説明してください
回答(435/500文字)
当社の製品:トランスナショナルとグローバルの複合型で進みつつあります。
新製品の要望は、売上の大きな国の意向が大切であり、基本的にはその内容で開発されます。例えば手で欧州要望の製品は手で握る部分の大きさが欧州の人にあわせています。従って売上の大きな国にとってはトランスナショナル型です。
しかし設計資源に限りがあるため、他の国では国の規格に準拠させる程度の修正だけで発売することが多い。従って他の国の視点ではグローバル型といえます。
当社の販売:マルチナショナル型です。
ブランドとして全体の品ぞろえ、付属するアクセサリ、プロモーション、価格については各国に任されており、本社は基本的には売上高と利益率以外は管理していません。
アクセサリはその国の趣向に合わせていますし、全く同じ製品であっても米国と日本では市場や他社の状況次第で価格が異なります。
人事:インターナショナル型です。
設計のような全世界向製品の担当であっても、採用や給与体系は勤務する国で管理しています。
AIコメント(改善部分)
改善点としては、もう少し論理的な結びつきを強化するために、各部分の説明についてより明確なロジックや関連性を示すことができると良いでしょう。例えば、なぜ製品はトランスナショナル型とグローバル型の複合型と位置付けられるのか、具体的な理由をもう少し詳しく説明するとさらに説得力が増すかもしれません。
振り返り
会社全体を一つの枠に当てはめることは難しいかもしれません。今回は人(人事)、物(製品開発)、お金(営業)の3つの視点からとらえてみました。
外資系の会社だと、トップは本社からということはよくある話です。トップがどちら(任地の市場 or 帰任後等 次を見据えた本国の意向)を向いて仕事をしているのかは、あるタイミングで冷静に分析してみても面白いかもしれません。(自分たちが海外に赴任した場合は全く逆の立場ともなります。)
ミッションやビジョンという視点で考えると、会社全体が同じ方向を向いている(管理とはちょっと違いますね)ことはとても大切です。
社員一人ひとり、何を大切にして働くのか?目標・目的を 全社の色々なポジションで俯瞰することができれば新しい何かが見えてくるかもしれないと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?