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来春入社する内定者に期待してはいけないこと

そもそもなんでそんなタイトル?

会社の人事部で教育担当をしています。
内定式は御多分にもれず10月1日に行いました。それ以降内定者とは適宜メールでコンタクトをして、入社まで伴走します。
入社までに準備してほしいことは多々あるのですが、こちらから依頼するニュアンスがちょっとでも厳しいと、パワーを持った人からの「労働」を強いることとも受け取られかねません。(昨今は厳しいですね。)
あくまでも自己啓発の範疇なので、「世の中の人は、入社する4月1日にはこんなことが身に付いていている人もいますよ」的な文面となります。
従って、それが身に付いていれば御の字。期待しないでおこう、ということです。

期待してはいけないリスト

4月いっぱいは新入社員研修を予定していますが、その期間で身に付けてもらえるとは思っていません。一通りしっていただき、自分のポジショニングがわかればよいと思っています。 そのポジショニングについては、本人の自覚と真剣度で上げていけばよいのですが、スタート地点を自覚できるところまでもっていけるかどうかが勝負どころですね。

それでは、箇条書きと簡単な解説をします。
今回はビジネスマナー編。
・電話応対:当社では現場作業者を除き、全員に会社のスマホが支給されます。従って、新入社員に業務上の電話が社外から電話がかかってくることはありません。まず、社内(上司や他部門)で実践的に学ぶことで十分だと考えています。
・メール:これも同様。入社までの定型文書は記載できることから、当面は不要。新入社員研修時にビジネスメールの添削を受講させるので、それまでは不要と考えています。
・身だしなみ:全員が理系で設計・研究職です。工場勤務なのでネクタイをしてくる人どころか、運動靴勤務者多数。清潔であれば良く、NGならその都度声をかければよいと考えています。
・名刺交換:これも入社しばらくは不要な部門故、名刺を作ったときに学べばよいと考えています。
・敬語:できないからといって、差別があってはなりません。グローバルカンパニーとして、「英語」がある程度できないと、この会社ではサバイバルできませんので、そちらを(入社後は)優先してもらいます。もちろん、入社前に英語ができればアドバンテージになります。
・報連相:何年経過しても、できない人はできない(別の意味、例えば 今は正直に報告できない、ということもあり得ますね。)ことから、仕事がうまく進む仕組みを理解してもらう、報連相はその手段であることがわかればよいので、最初はできなくて(仕事ができなくて)も気づけばOKと考えています。

何に期待するか?

それでは何に期待するのか、というと 「自己管理」と「伸びしろ」です。
これから長い社会人生活が始まります。
自分で考え、判断する力を これからどれだけ伸ばそうとしているのか?
入社のタイミングで自分のコンディションを整えることができるのか?
心身ともに、ポジティブな状態にして(正常範囲での不安はあっても当然)4月を迎えることを期待しています。
そのためには今からしっかりと準備をしてほしいですね。
逆説的かもしれませんが、社会人への助走ができる人はポジティブに迎えることができるんじゃないかと思います。

もし、社会人を迎える人が周囲にいるならば

助言することは難しいかもしれませんが、社会人の第一歩をポジティブに始めるためのチャンスを知らせることは可能だと思います。
例えば、Eラーニングを勧めることも良いかもしれません。
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は、「ちょっと難しい部分があるかもしれませんが、社会人になる最初の自己投資だよ。」という風に。

最後までお読みいただき ありがとうございました。

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