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社会的証明:GLOBIS学び放題で文章を鍛える(13)

社会的証明とは

何らかの意思決定をするときに、自分の知りうる周囲・社会の人の意識や行動を参考にすることです。
社会的証明 ~自信がない時、人は「みんながすること」を参考にする~ | GLOBIS 学び放題

もう少し詳しく・個人的留意点

グロービス学び放題では、「自分の知りうる周囲・社会の人」ではなく、「世の中の多くの人」となっていました。

たとえば「旅行中、お昼に時間的余裕があっておいしい地元料理が食たいとき」に、2店つの店が近くにがあったとします。SNSの評価が片方は☆4つ、もう一店が☆2つだったら、あなたはどちらに行きますか? この条件ならば、当然☆4つを選びますね。でも、その証明が本当に社会的かどうかをよく観察、確認することが大切だと思います。
たとえば、☆2つの理由が「お昼しかやっていない、営業時間が短い」「メニューが少ない」とか「待たせる」であるのかもしれません。
今回の前提は、「お昼」「時間がある」「地元料理」ですから、低評価となる理由は自分の評価の対象ではありません。
また、☆4つの店で過去半年誰も評価していない場合もあったりします。
消費者側に立った場合は どちらでもよい、拘りがないならば 社会的証明にのっかれば満足できなくても それほど大きな後悔にはならないし、次に選ばねければよいだけですね。

それでは、売る側に立ってみましょう。
一般的な商品を売り込む際に、社会的証明を利用したプロモーションを実施し、初期売上を伸ばすことはよくあります。
一過性の物であれば、その商品のトレンドをつかんだ方法、自分に独創性がなければ2番煎じでも十分に戦うことができると思われます。
しかし、継続的に売ることを考えるのであれば、次の2つの点に留意することが大切であると考えます。
・ブランドとして整合性のとれたプロモーションの方法であるか?
 1つの会社で複数の商品がある場合、ブランドイメージは大切です。商品だけではなく、ブランドとしても整合性のとれたメッセージを発信することで、シナジー効果も発揮します。
・何らかの形でその商品価値の継続性を保つことができるか?
 その商品の価値が一度社会的に証明された場合、その価値が変わることで商品の生命が絶たれます。しかも、それは絶対評価ではなく、相対評価である場合はやっかいです。(例えば、「おいしいと評判のラーメン屋さん。行列があったのに、いつの間にかすたれてしまった… という原因の1つに、近所に競合が出店した という場合がありますね。)絶対評価となる価値をつけることが継続性を少しでも長引かせること、場合によってはドライブをかけることも大切でだと思います。(地元料理店ならば、地元名産のxxをたっぷり使った料理がおいしい、という評価、さらにはxxと「旬のyyを使った料理」とか「xxを使った100年続く地元伝統料理」といったドライブ)

自由記述問題

「社会的証明」が活用されているプロモーションの例と、その考えられる効果を書き出してみましょう

回答(497/500文字)

昨今では 一般消費者、インフルエンサー、著名人の出演は いずれもプレゼントや出演料をもらったうえでのプロモーションがほとんどであり、厳密には「社会的証明」ではないと考えられる。
「社会的証明」となるためには、彼らが実際にその物を使うことで効果を発揮する。
たとえばゴルフボールを例にする。多数のメーカーがあり、1つのメーカーでも複数のラインアップがある。競争が厳しい業界であるが、ゴルフボールには規格があり、その規格に準じて製造されるため、一般ユーザーには違いがわかりにくいため、カタログや現品を見ただけでは選択が困難である。
そこでメーカーは、プロゴルファーとスポンサー契約を結び、実際に試合で使ってもらうことで、その性能の良さを「プロゴルファーの実績」としてプロモーションをかけている。
使用実績(優秀な成績)や試合で使用されるボールの飛び具合等を実際に目の当たりにすることで、アマチュアゴルファーは、「私の好きなゴルファーはxx社のyyというボール」「uu社のwwというボールはまっすぐよく飛ぶ」と、いうように、人の効果だけではなく、使われている状況をも参考にして、納得の上ボールを選ぶ。

AIコメント(改善部分)

改善の点としては、もう少し回答を簡潔にまとめることで、読み手がよりスムーズに理解できるようになるかもしれません。また、自分の意見や考えをより強調することで、個人的な視点をより明確に表現できるように工夫してみてください。

振り返り

物を売るために「桜」を使ったりすることは それこそ100年以上昔から続く手法。拘りのある物を購入する場合、本当に社会的証明を得ているかどうかをよく見極めて行動したいし、売る側であれば、真に証明できる手段で訴えていきたいですね。
それにしても、今回は「簡潔に」かぁ。相手に理解してもらうため、「丁寧に」「具体的に」を心掛けたつもりが、かえって仇になってしまいました。


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