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復職して2週間経って思うあれこれ
息子が無事1歳を迎え、保育園にも入園し、私も予定どおり復職したのが2週間前。
復職前は、もう休み終わりか…と名残惜しい気持ちが大半を占めつつも、基本は働きたい民。乳児と過ごすのんびりモードの脳に刺激が入ることは嬉しくもあった。
仕事はフルタイム。送迎のために出退勤の時間は30分ずつ配慮してもらっている。職場としては、残業も頼めないから人員イチ、とはカウントしがたいだろうけど、おマメ(子どもの遊びで年下の子が一緒にやるけどノーカン、ってときにそう呼んだよね?)と言うよりは働ける、そのくらいの存在感での復帰となる。
私が抜けている時、穴を埋めてくれていたのは事務方だったので、戻った私がやる仕事も当然事務がメイン。産休前は毎日接客していたので、そのやりとりがぐぐぐぐっと減って、接客後の顧客データ入力や、後処理などの裏方がメインになるのは、いくら今年度限りとはいえ、寂しい状況ではある。そして私は、勢い先行の”ケアレスミス(エアロスミスの発音で)”。正直事務は苦手。適性は低いと思っている。
とはいえ、来られたお客さんのデータ管理はかなり大事な仕事。復職前に業務内容を聞いたときも正直『まじかよ…』とプレッシャーを感じたのも事実。事務と聞いて、嫌な記憶が蘇りもした。
それは大学生の時、模試の採点をする単発バイトに行ったときのこと。
新人だったので、採点のダブルチェック、トリプルチェックをする末端の仕事を任された。たくさんの手書き答案を前に、手早く処理しないといけない。今思えば計算も苦手な上に地道な仕事が苦手やのに、なんでそのバイトに応募したのか自分が謎やねんけど。そのうち「よねさん!(私)」と皆の前で大声で男性社員に呼ばれ、「ほら、ここの点数間違えてるでしょ」「ちゃんと見てくれないと困るよ。受験生にとっては大事な1点なんだからね!」と、チェック漏れを指摘されたことがあった。言われたことは全くもってその通りなんだけど、なんていうか、”皆の前で””いかにも迷惑そうに”言われたことで、私の中のピグレットが発動。「どどどど、ど、ど、どうしよう……」「でもプー。ぼくは早くこの答案を処理しないといけないんだよー!」と内心軽くパニックに。途端に萎縮し、緊張し、焦り、結局、1時間のあいだに3回ミスをした。あかーん。でも、あの苦々しい気持ちが、”ミスをしてはいけない事務処理”を前にすると途端に記憶の奥底から這い上がってきて、ざりっと砂を噛むような居心地の悪さを連れてくる。
話を元に戻して。
ちょうど次年度に向けた人事面接の時期でもあり、配置の希望も含めて上司と面談した。いわく、”よねさん(私)からすると、職務的に物足りないと感じるのは重々承知しているけど、これから寒くなる時期、子どもが風邪で急に休む、とかなっても対応しやすくはあるから、今年度限りと思って割り切ってやってもらいたい。とはいえ日中、急遽対応してほしい単発のお客さんが出れば、それは臨機応変で対応してもらえたら”とのことだった。既にアポが取れてるお客さんと、当日対応のお客さんが入り混じる職場なので、私は後者の対応のほうが予定を立てずに対応できるので気軽だろうとの配慮。過不足のないありがたいお話。当然『はい、何でもやります』と答えた。
かくいう上司も絶賛子育て中、夕方に習い事の送迎のために中抜けしたり、休日出勤しながら管理職をやっているので、こちらの気持ちもよく理解してくれている。その上司が私の仕事へのジレンマや子育て中であることを考えた末の、年度末までの配置だと言う。
上司の私の立場への理解と、この状態は期間限定である、という2点を頼りに、私は今の仕事をひとまず前向きに受け入れられている。でも日々同僚が忙しそうにお客さん対応に奔走しているのを見ると、お尻に根っこが生えてるんじゃないかというくらい自分の席に居ずっぱり、立つのはコピー機との往復くらい、スケジュールも基本はすっからかんで、誰とのアポも入らず、ひたすら書類とパソコンに向き合う立ち位置に、なんともやるせない気持ちになることがある。わかっちゃいるけど、ちょっぴり寂しい。もしお客さんの前に戻れば別のストレスがかかることもよーくわかってるし、事務方で学べることもたくさんある。それでも、現場に出たいという自分の本音は横に置いておけないまま、今も小脇に抱えている。たまに「うあああまじで事務向いてねぇ〜!」と悶絶しながら、目の前の仕事を丁寧にやることに意識を向けて、事務処理もきちんとできるようになっとけってことやな、と毎日言い聞かせている。
それだけ乗り気じゃない割に、定時ぴったりに帰るよう調整するのは下手くそで、つい電話一本多めに対応してしまったり、キリの良いところまで処理を済ませたり、子どものお迎えが頭にちらつきながらも退勤時間をちょこちょこオーバーしている。昨日もそのせいでお迎えがいつもより少し遅くなり、娘が寂しがっていた。今朝は『早く帰れるようにがんばるね!』と娘と約束をして、家庭モードへのスイッチを意識的に入れられるようにした。15〜20分そこらの違いでも、徐々に減る子どもの中で残されるのはまだまだ復職2週間。娘も慣れていない。
朝の支度も、帰ってからの夕食づくりも、もう少しうまくやれそうだけど、良いルーティンで動けるようになるまではたどり着いていない。そんな試行錯誤が充実しているな、と思うときもあれば、ただただ『しんどーーーー』て頭から煙が出ているときもある。
1ヶ月経てば、2ヶ月経てば、更にもっと時が経てば、また自分の気持ちや行動も変わっているだろうか。少なくとも、今よりは良い生活になっていてほしい。いや、する。
ひとまず明日はちゃんと早起きして、走ってから一日をスタートさせたい。そのほうが段取り良く動けるし、頭も冴える。なので夜は早めに寝なければ。前日の夜から次の日がもう始まっている気分。
こんなふうに色々考えるけど、最終的にはいつも、まあひとつひとつやれることをやっていきましょうよ、というところにたどり着く。
今日もおつかれさまでした。
長文、読んでくれてありがとう。