オンラインと対面。二つのカウンセリングで気づいた、心の底に染み付いた悲しみ。そしてそれを癒すもの。
よく言われるのです。
「ふわふわしてるように見えるけど中で静かに燃えてるよね。」
というような言葉を。
確かに、心の中で怒りが湧いてくる時もあるし、理不尽なことを耳にしたり見たりすると、熱いものが込み上げてしばらくそのことが頭から離れなくなります。
自分の信じる正義を振りかざして友人と衝突してしまうことも、今までに何度もありました。
隠れ頑固なのです。
(隠れてないかもしれません……!)
こんなにも感情が溢れ出てくる自分はおかしいのだろうか。
ふつふつと湧き上がる感情をコントロールできない。この感情は何だろう。
ずっと気になっていました。
そして、ずっと悩んでいたその答えは今、自分の中にすっと入ってきています。
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今まで許せなかったものを許してあげるような、自分を許してあげるような感覚になりました。**
それができたのは、去年から受け始めたカウンセリングの影響が大きいと思います。これから自分が受けたカウンセリングの話をします。
悲しみの渦の中で始めた、cotreeのオンラインカウンセリング。**
去年の10月から今年の1月まで、cotreeのカウンセリングを利用しました。そして2月からの1ヶ間は、メンタルクリニックで週一度の対面カウンセリングを受け、今も月に一度メンテナンスとして受けています。
cotreeのカウンセリングを受け始めたきっかけは、ここ何年か自分にとって大きな経験があり、蓄積した感情が溢れて不安定な状態だったからです。
パートナー・プログラムを始めて1ヶ月が経った頃にcotree公式アカウントでnoteを書きました。
大学に通いながら、夏に始めたcotreeでのインターンも少し慣れてきて楽しく充実した生活を送っていたと思います。
しかし、当時の自分はとても脆かったです。
パートナー・プログラムで、始めの頃はほぼ毎日自分の思いを綴り、泣きながら夜中に書き殴ることもしばしば。
そんな私の話を、カウンセラーさんはいつも受容してくれました。
当時の私は、自分で自分の痛みも把握できておらず漠然と「辛い」という渦の中で。「前を向いて生きよう!」「改善していこう!」と前向きにはなれませんでした。
パートナー・プログラムはいつでも自分の好きな時に返せるので、カウンセラーさんが質問してくれていても、「考えるのが嫌だな…」と思った時は何も答えられない時もありました。自分の言いたいことだけを言う、一方的にものにもなっていたかもしれません。
そんな、頑固で、脆い自分を守ろうと必死だった私に、カウンセラーさんはこんな言葉をかけてくれました。
目をそむけたくなることはあると思います。それでも「目を背けている」と感じることが出来るのはとても大きなことです。それに気づかないこともありますからね。目を背けてしまうときには、きっとまだ向き合う準備が整っていないのかもしれませんから、無理やり向き合う必要はないかもしれません。なぜ目を背けてしまうのだろう、と考えてみると次第になにかヒントが見えてくることもありますし、ある程度時間が必要なこともありますから、準備をしてから向き合ってみる、というのでも良いのだと私は考えています。
この言葉に、私はとても救われた気がしました。
「前を向けなくてごめんなさい。」「向き合えなくてごめんなさい。」こんな感情でいっぱいになってしまっていたからです。
今思えば、「自分の話を聞いて受け止めて欲しい」と言う時期だったのだと思います。
そして、この時期があったからこそ、私は進めたのだと思います。
メンタルクリニックで初めての対面カウンセリング。
ようやく自分の弱さと向き合おうという意志ができ、勇気を出して行った対メンタルクリニック。カウンセラーさんはニコニコした優しそうなお姉さんでした。
初回のセッションで、私はカウンセラーさんにこうお願いしました。
「4ヶ月間オンラインカウンセリングを受けてきて、自分が何に悩んでいるのか、どうなりたいのかが見えてきました。この対面カウンセリングでは具体的なアドバイスが欲しいです。」
すると、カウンセラーさんは答えました。
「具体的なアドバイスが欲しいと言ってくれたけど、『もっとこうした方が良い』とか、『これをすれば良い』とは言えないから、期待に答えることは出来ないかもしれない。でも、話しながら、自分の中で新しい気づきが得られたらと思います。」
その時私は、「やっぱり教えてはもらえないんだなあ」と、少しがっかりしたのと同時に、自分で向き合わねばと覚悟を決める気持ちになったのを覚えています。
対面で向き合った、過去の悲しみ。
対面カウンセリングでまず話したのは、今までの自分のこと。
カウンセラーさんは、「何でもいいから話して」と言いました。
私は最近悩んでいたことを話しました。
「何でそう思ったの?」「そう思うきっかけは何かあったのかな?」
私が話す出来事だけを聞くのではなく、溢れ出てくる感情を取りこぼさないように、紐解くように、話を進めてくれました。
最近の悩みを話していたのに、気づけばいつの間にか、小学生の頃の話をしていました。
小学6年生。
これは私にとっては忘れられない、苦い思い出でもあります。
当時スポーツチームに入っており、キャプテンをしていました。あまり気が強くなかった私は、チームの中で仲間はずれにされていたことがありました。
一緒にスポーツをする仲間に話してもらえない。試合でも練習でも。キャプテンなのにそんな仲間達に指示も出せず、監督に怒られる毎日。
毎日泣きながら、自分の体なのに、「これは自分じゃない。」、「自分じゃない誰かが経験していることだ。」と思いこむようにしていました。自分なんてどうでもいいと思うようになっていました。
この経験は書けば書くほど長くなってしまうのでもう書きません。
今思えば、小さい頃は仲間外れはよくあることだとも思うし、その経験から強くなったこともあります。
カウンセラーさんに、「『当時もっとこうして欲しかった。周りに助けてほしかった。』という思いがずっとあったのかもしれないね。」と言われ、思わず泣きました。
「自分が嫌われている」と自覚して壊れた小さなプライド。
1人でいることの寂しさも、自分でどうにも出来なかった悔しさも、
心の奥底に染み付いていたのだと思います。
気づいたこと
心に染み付いた悲しみや怒り、悔しさが、今もよく湧き上がる感情に繋がっていたのかもしれない。
そんな風に思いました。
それからのカウンセリングでもまた悩みを話し、でもふとした時に、その小学生の頃の話になりました。
当時、「自分なんて」と蓋をしてしまった感情は、きっと胸の中で、
なくなるのではなく沸騰し続けていたのでしょう。
小さい頃の自分の感情にやっと向き合って、もう苦しまないでいいんだよと、思えた気がします。
対面カウンセリングでは、部屋でカウンセラーさんと向き合って話すので、いい意味で逃げられません。質問がぶつけられて「ううっ」てなるけれど、少し頑張って考えて、言葉を絞ってみる。
それを繰り返して、「自分の心から絞り出した声」を聞けるのだと思いました。
そうすることで、感情のもとと向き合い、悲しみが少しずつ癒されていく。
そう思いました。
最後に
とても長くなってしまいました。そして書こうと思っていなかったことまで書いていました。流れもぐちゃぐちゃな気がします。でも、こうして言葉にすることでまた、絞り出される自分と向き合えたと思います。
写真は、大好きなLEBECCA boutiqueの『瞑って待ってるワンピース』と湖。たまには目を瞑って、自分の心から聞こえる声を待ってみるのも、良いなと思います。