2024年2月の日記
2月1日
2月2日
THE2のライブを初めて見る。去年の2月2日はチケットを取っていたものの、仕事で泣く泣く諦めた。今年もそうなりそう…と思ってチケットを取るのを躊躇っていたところ、解散が発表され、迷ってる場合じゃねえとチケットを取る。そして今日、なんとか仕事を切り上げ無事開演に間に合う。後ろの方で、ビール片手に観る。バンドを背負って立つ古舘くんが、Pちゃんと夏彦くんが、観客の頭越しに途切れ途切れに見える。すごい曲数を歌ったのにあっという間に終わってしまった。これが最後は悲しいけれど、最後に直接見ることができてよかった。ライブに行く前は最近の曲ばかり聴いていたけど、帰り道はどちらかというと初期の曲ばかり聴いて帰った。
2月3日
キンパの恵方巻き、毎年これでいいと思えるおいしさ。
2月4日
豆まきした?と聞かれ、手を挙げたのが自分だけだった。
2月5日
朝からずっと気になっていた「カラオケ行こ!」を観に行く。もう綾野剛のことしか考えられない頭になってしまう。綾野剛さんは、愛嬌があって、人の良さが余すことなく出てしまうような、でもどことなく漂う哀愁もあって、きっと誰にも見せていない面とかあるんだろうな〜という感じの役柄が好き(一言でまとまらない)(私の思う成田狂児そのもの)。クスッと笑える…というかお腹を抱えて笑ってしまいそうになる場面が満載なのに、最後胸がぎゅ、となるような、素敵なお話だった。時間が経てば経つほどもう一度観に行きたい。とりあえず未読の「ファミレス行こ。」に手をつけたい。
2月6日
職場の先輩にカラオケ行こ!の感想をもじもじ伝えて布教を試みる。帰り道にファミレス行こ。を買う。夜寝る前、ニコニコ顔の別の先輩の写真がLINEグループに送られてきて幸せな気持ち。
2月7日
鍋焼きうどんをまた食べる。
2月8日
ファミレス行こ。を読み終え、より登場人物への愛が増す。心の瞳を聴くと、もうあの2人のことしか考えられない。
昼はシュクメルリを食べる。ずっと食べたかった、松屋で1番好きと言っても過言でないメニュー。
夕方、ラッピング用品を買いに行くバレンタインに向けて焦り出す時期。渡す数をリストアップして買っていたはずなのに、お菓子の数が全然足りず茫然とする。何故。
2月9日
2月10日
集合場所を盛大に間違え大遅刻。こういうとこあるよなほんと…と我ながら呆れる。30分で1時間半の遅れを取り戻す。
夜、懐かしい人たちに会いに懐かしい場所へ。久しぶりに会ったらちょっと白髪が増えていた。もう一生歳を取らないかと思っていたのに。でも変わらずそこにいてくれること、言葉は少ないけど声をかけてくれること、帰る時に手を振って見送ってくれることにすごく安心する。また会いに行く。
2月11日
山椒が美味しく食べられた。鮭と一緒に焼いてあった。
2月12日
カラオケ行こ!2回目。原作に無いエピソードや設定が大小散りばめられているにも関わらず、その全てが必要なもので、一つの物語として成り立っている、美しい脚本に唸る。俳優陣の演技も自然そのもので、狂児や聡実くんはこの現実世界に生きているのでは無いかと錯覚するほど。紅を散々聴いたのに、観賞後一番口ずさんだのは心の瞳。
2月13日
2月14日
本当にたいしたものじゃないんですけど、と渡したチョコを、えええ〜〜!!たいしたものですよ〜〜!!!!と受け取ってもらえて、ケタケタと笑ってしまった。何か贈り物をするとき、何と言って渡すかいつも迷う。つまらないものですが、は、かしこまりすぎているし、ものに対するリスペクトに欠ける気がする。でも、たいしたものじゃない、も、かなりリスペクトに欠ける気がする。もの自体は良いと思って渡しているんだけど、もっといいものが入っていると思って開けられてがっかりされたくないし。そう思うと「たいしたものじゃない」ってかなり自己満足だ。しっくり来ないまま、今年もたいしたものじゃない、と言ってチョコを渡す。
たいしたものですよ、と受け取ってくれた人から、スパイスのたっぷり効いた紅茶を淹れてもらう。体が芯からぽかぽかして、他愛もない話をしているうちにあっという間に時間が過ぎる。
2月15日
2月16日
今日だ、と思い立ってお昼前に美容院を予約し、夕方に駆け込む。席に座ってこんなふうにしてほしい、と頼んだあとすぐ、堰を切ったように喋り倒す。髪が染まっていくのを待つ間、いつもは美容師さんが傍に本を置いてくれるけど、今日は私の話が止まらなかったのでそれもなし。同調するわけでもなく、否定するわけでもなく、黙りこくるわけでもなく話を聞いてくれるから、きれいな形にまとまっていない思いや言葉もするすると話してしまう。髪を洗い流してもらったあとに、美容師さんの近況も聞く。最後帰る時、「次来る時どうなってるだろうね」「楽しんでるか、疲れてるかだと思います」「まあ投げ出しはしない人だからね」と言ってもらえたところに、私がここに通い続ける理由が詰まっている気がする。風がまだ冷たい日だったけど、軽くなった髪のあいだを夜風がびゅうびゅう通り抜けるのが気持ちよかった。
2月17日
昨日電車で女子高生がインカメラではなく、スマホの液晶がついていない、黒いままの画面を鏡がわりにしているのを見たので、早速真似してみる。リップ塗るくらいは出来る。良いライフハックを知れた。
2月18日
オードリーのオールナイトニッポンを聴き始めたのは、確か武道館の直後だったと思う。まだ余韻でヒタヒタで、なんで、せめて、あと1ヶ月くらい早く聞いておけば。と思ったのを覚えている。そしていつのまにか毎週聞くようになっていた。
スタートがそんなのだったから、東京ドームは何が何でも見たかった。でも仕事は休めないから現地には行けない、ライブビューイングをとっても最初の方は見れない、でもそれでも良いと思えた。
仕事をなるべく早く切り上げて、足早に会場へ向かう。ちょうど若林さんのフリートークの途中で、チラッと映る客席やステージ装飾の、その多さと大きさと会場の広さに驚きながら、話をじっと聞いていたら、いつも1人でラジオを聴いているような気分になってきて。でもいつもと違う、隣に座る人、画面の向こうにいる人たちの笑い声。時にそれがうねりのように押し寄せてきて、ここが特別な時間で空間であることを何度も思い直させてくれた。
特大級の、もう何にでも効くようなお守りをもらえた。何年後になるかわからない「また」があることを信じている。
2月19日
2月20日
2月21日
夜明けのすべてを見る。淡々と過ぎゆく日常を切り取ったような映画。劇的な展開も、驚くような変貌も無いけれど引き込まれる。ずっと見つめていたくなる、不思議な魅力を持った映画。何だか、ケイコ目を澄ませてを観た時と近い感覚だなあ、と思いながら観て、終わってから調べたら同じ監督だった。(勉強不足でした、三宅唱監督、覚えました)
原作が大好きで、その話の核となる部分を、映画ではまた違った言葉やシーンで描いてもらえた気がする。強い光を浴び、街が一瞬真っ白になった場面が脳裏に焼きついている。
2月22日
THE2の解散ライブをYouTubeで観る。家のテレビでYouTubeが観れるようになってから、初めての生配信がこのライブで良かったと思う。前回の大阪公演ではほぼほぼ最後列で見ていたから、ライブ中の表情や立ち回りに惹き込まれた。ライブ後頭の中でリフレインする曲が大阪後と違ったのも面白い。最後の曲で見た古舘くんの顔が忘れられない。
古舘くんがボーカルじゃなかったら、きっとこのバンドに興味をもっていなかった。このバンドがきっかけで、Pちゃんと夏彦くんにも出会えた。今後のそれぞれの活躍も楽しみにしているし、なんの根拠もなしにまたどこかでステージに立つそれぞれに会えると思っている。そして、私は前のバンドの頃からずっと、古舘くんの作る曲が好き。だから彼の新曲が聴ける日をまた楽しみに待ちたいと思う。
2月23日
2月24日
中学の時の友達と焼肉を食べる。たまたま部活で一緒になっただけの関係で、今やっている仕事も没頭する趣味も全然違うのに、よくもまあこんなにも話すことが尽きないなと思う。脈絡のない話も、人生観も、思い浮かんだことをすぐに言葉にできる関係の心地よさ。目ぼしいデザートがなかったので、コメダ珈琲に移動してケーキと温かい飲み物をそれぞれ頼んだ。次会うタイミングと、旅行に行きたいという願望を擦り合わせて解散。
2月25日
寝ても疲れが取れず、朝からちょっとしたことを母に指摘され、強く言い返したあとすぐ泣きそうになる。夜明けのすべての藤沢さんが脳裏によぎり、すぐ薬を飲んで電車の中で少し眠る。やりたいことも行きたい場所も沢山あるのに、休みが足りない。時間が全然足りないことと体力がついてきていないのがすごく悔しい。よく働きよく遊ぶためには、何を優先するべきか、自分の中の取捨選択も大事なのだと、この1ヶ月で身に染みて感じる。
2月26日
2月27日
唐突に、ピアスを閏日に開けるのめちゃくちゃ良くない…?と思い立つが、木曜日なので最寄りのクリニックは閉まっている。ここぞ、という時に開けたいという気持ちがあるが、いつ実現するやら。
2月28日
一度は単行本まで待とうと思ったが、ファミレス行こ。の最新話がどうしても読みたくて、Kindleでビーム本誌を購入。上巻を読み終えたときはここで終わるのかと発狂したが、その続きのお話を読み、改めて幸せについて丁寧に考え描いてくれている作品なんだと噛み締める。岡ピの同級生女子のセリフに胸を打たれ、その場面だけ何回も繰り返し読んだ。
夜、ラジオで偶然琥珀色の街、上海蟹の朝を聴く。年末からずっと、ことあるごとに繰り返し聴いている曲。身体の芯をじんわり温めてくれるような曲。今日聴けて嬉しかった。
2月29日
カラオケ行こ!のパンフレットと地球通信が届いていた。
今月はあらゆる作品やステージに救われた1ヶ月だった。仕事以外の時間で仕事のことをなるべく考えたくなくて、逃げるように作品の世界に没頭した。
本当は、新しい月が始まることが今すごく怖い。仕事をしつつも、没頭する時間を確保できていた2月にずっと縋っていたい、でももう逃げられない。
キラキラしたお守りのような光景をたくさん目に焼き付けた。新しい作品にも出会えた。楽しみな予定も今後いくつかある。濁流のように溢れかえる色んな感情を胸に全部押し込むようにして、3月を迎える。