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子供の歯列矯正はドクター探しから

今回は二人の子育ての出来事をもとにした記事です。
専門家ではないので、ひとつの経験談として読んでいただけたら幸いです。


次男の乳歯にびっくり

長男は、乳歯の段階からわりと歯並びに余裕がありました。
歯と歯の間に若干隙間があるような歯並び。
顎が大きく歯も標準的な大きさだ歯科医に言われるくらいで、永久歯に生え変わっても歯並びの心配はなかったです。

対照的に、次男の歯並びには乳歯の前歯が斜めに生えたころから「これは先々矯正しなきゃいけなさそうだなぁ」というもので、矯正の覚悟のようなものはありました。

そしてのちの3歳児検診で母子手帳に『叢生(そうせい)』の印鑑が押されたわけです。

叢生(そうせい)
歯の大きさと顎の大きさの間に起こるアンバランスにより、歯が部分的に重なってしまう状態。抜歯が必要な場合もある。

厚生労働省 e-ヘルスネットより出典

知識がない私はそのハンコを押した歯科医にその意味を聞きます。
「今すぐってわけじゃないけど、ゆくゆく歯並び見てもらってね」とアドバイスをもらって帰りました。
これがきっかけとなり、「小児歯科」と表記のある歯医者を受診しました。

その時診ていただいた歯科医は『この子は顎が小さい。乳歯の今でも収まっていないのだから、永久歯は到底並びきらない。でも抜けばきれいに並ぶから大丈夫』と説明がありました。
この時の「抜く」という言葉にかなり驚いたのを覚えています。
矯正といえば、歯にワイヤーをつけて調整しながら数年間過ごすのをイメージしていたので、大きな抵抗感を抱きました。
一生使わなければならない大事な永久歯、抜かない方法はないのかと思いました。

小児歯科専門医に行き着く

そこで矯正に詳しい先生を探そうと思いましたが、何を基準に探せばいいのかわからず、月日が過ぎていきました。
そんな中でママ友が教えてくれたのが、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医でした。

結論、子供の矯正を考えるならぜひこの日本小児歯科学会認定小児歯科専門医を探してほしい!という話です。


歯科医の中のわずか1200人、これは全体の約1%に当たる人数だそうです。
とてもレアな歯医者さんのように聞こえますがご安心を。
HPによると全都道府県にいらっしゃるようなので、あなたの街にもいるかもしれません。

専門医の見解

初回の受診は5歳を過ぎたころ。
専門医にこれまでの経緯を説明したあと、「永久歯を抜くことは、よほどのことがない限りはしないから安心ください」と言われました。
永久歯を抜かない治療をしてくれそうな言葉に不安が払拭され、その場で息子の歯科矯正をお任せすることを決めました。

六歳臼歯が全て生えそろったころが矯正の始めどきだそうで、それまでは半年おきの経過観察になりました。
参考までに、息子は9歳で生えそろいましたが、少し遅めだったようです。

六歳臼歯が生えそろってから行ったのは、あらためてレントゲンを撮りました。
レントゲン画像からこれから生え変わる歯の寸法を測って、きれいに並ぶかをシュミレーションしました。
まだ乳歯の奥にある永久歯が、どの方向で生えてくるかの予測も幾通りか説明がありました。
今後のプランが決まったのはレントゲン画像から一か月後の、次の受診日のことです。

矯正の治療方針と今

矯正の治療プランは、個人差が大きいと思うので息子の細かな治療内容は割愛しますが、大きく二段階の工程に分かれています。

●第一段階 ※息子は現在ここ
期間は2-3年。
生え変わりの最中に、永久歯の生えそろう状態を見ながら夜間のマウスピースを使用する。
21万円
(この時点で、仕上がりに本人と親が納得すれば終了。より綺麗に矯正したい場合は次の段階へ)

●第二段階
期間は未定。
器具は変更する。
20万前後

この記事を書いている段階(11歳)で、第一段階の治療を始めて二年が経過しています。
素人目から見ても歯並びは順調に改善しています。
一番気になっていた前歯のゆがみはほとんど気にならなくなり、一列に並びました。
(毎年4月に学校で受ける歯科検診で、初めて「受診のすすめ」をもらわずに済みました。ほかの先生からみても指摘されないのは治療の効果の成果だと思います)
次男も私も今の状態に満足しているのを伝え、第二段階には進まないことに決めました。
今後、今のマウスピースを調整しながら一年ほど夜間のマウスピースの装着を続けていく予定です。

時系列に振り返る

3歳児健診で歯並びを指摘される

5歳で日本小児歯科学会認定小児歯科専門医を受診、矯正の主治医とする

六歳臼歯が生えそろったあと、夜間のマウスピース装着による治療を開始

マウスピース治療開始約3年後に終了予定

結果永久歯を失うことなく、歯並びを整えられました。
予算も20万程度で終えられそうです。

ドクターとの雑談

長年お世話になっている主治医と、矯正治療に終わりが見えてきたので少しお話させていただきました。

歯列矯正は歯科医により治療方針に違いが大きいそうです。
とくに子どもの場合は、乳歯から永久歯への生え代わりの時期やまだ生えていない永久歯の生え方を推測することが必要です。
さらに顎の成長も加味されるので、いろんなパターンを想定しながら柔軟に治療の方針を考える必要があるそうです。
そういったことから、歯科医によって使用する器具や治療の進め方が異なるので、治療方針に納得できる歯科医、信頼できる歯科医を見つけてください、とのことでした。

初めて子供の歯科矯正を考える際、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医の資格は一つの目安となりそうです。

どなたかの参考になれば幸いです。


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