アレクサで家庭円満?!
音楽と私
学生時代、家ではCDで音楽を聴いていた。
でも今うちにはCDプレーヤーがない。
そもそもCDを買ったことがない子どもたち、これも時代の変化だ。
家族がそれぞれ自分のスマホで聴きたい音楽を聴いている状況だった。
それも決して悪くはないのだけれど、音楽は時として共有したくなるものである。
スマホの音量を上げたり、イヤホンの片方を渡して「これよくない?」と聴きあうこともあったが、何だかスマートではない気がした。
一緒に音楽を楽しむことに、CDプレーヤーで聴いていた時には感じなかったハードルがあるように思った。
音楽を流すにはどんな方法があるだろう。
我が家のスタイルには何があうか調べていた時に見つけたのがアレクサだった。
というわけで、アレクサに期待したのは気軽に音楽を聴くことだったのだが、使い始めて3ヶ月。
音楽が身近にある暮らしは手に入ったが、期待それ以上に良かったことがあった。
アレクサ、わが家へようこそ
アレクサはリビングに置いた。
おのおのその時聴きたい曲を、自分のスマホではなくてアレクサで流すようになった。
「アレクサ、髭男かけて」
これがわたしの定番だ。
子どもたちは
「アレクサ、adoかけて」
「アレクサ、ミセス流して」
次々にリクエストする。
カラオケで曲目を入れるのと似ている。
一緒に同じ曲を聴くようになったら、子どもたちの好きなアーティストが分かるようになった。
なかなか流行りの音楽に触れる機会がないので、今どきの歌を共有してくれるのはいい刺激だ。
逆に、「1990年代のJPOP流して」などと言って流す懐メロを子どもたちが口ずさむ姿は、内心とても嬉しい。
アレクサで会話が始まる朝
アレクサがうちに来て、リビングが賑やかになった。
BGMがあるだけで空間が明るくなるのだが、それに加えて家族の会話が増えた。
例えば、出かける前に天気を各自スマホで調べていたのが「アレクサ、今日の天気は?」と聞くようになった。
そのアレクサの答えに対して別の家族が「降水確率40%って降るか降らんかどっちや」「ハッキリ言えんやつやな」「体育やれるかなー」「体育あるなら体操服忘れずにね!」とアレクサをきっかけに会話になるのがおもしろい。
家事の一つを手放せた
アレクサのアプリの一つ『ゴミ出し太郎』を使いはじめた。
すると、これまでわたしだけがゴミの回収日を意識していたのが家族全員が意識するようになった。
やり方は簡単、『ゴミ出し太郎』のアプリにゴミの回収日を登録しておくだけだ。
ポイントは、家族がリビングにいる時間を狙って時間を設定すること。
設定時刻が来たらアレクサが知らせてくれる。
「今日は可燃ゴミの日だから部屋からゴミ持ってきて」と言わなくても、各自部屋からゴミを持ってきてまとめるようになった。
わたしが言うと指示になるのが、アレクサが言うと「お知らせ」程度に聞こえるのが不思議だ。
自主的に動いてくれるようになって万々歳である。
音は空間をリッチにするのかも
食事の時間にテレビをつけなくなった。
朝はラジオ代わりに「ニュースを流して」と。
夜は上で書いたようにリクエスト曲やメドレーを会話のBGMにすることが多い。
また、子どもたちは留守番中にアレクサを活用しているようだ。
仕事から帰ったときに静まり返る家にいるのと比べると、音楽が流れるリビングにいる子どもたちはどことなく明るい顔に見え、わたしもなぜかほっとする。
これまでゲームやYouTubeを見ていた時間に、一つ選択肢が増えたのもよかった。
アレクサによって、家族の頭の中が少し覗けるようになった気がする。
音楽が聴きたい、から始まったアレクサ生活。
スピーカーを探している人にはもちろん、日常にちょっとした変化がほしい家族にもお勧めしたい。