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地域新聞社の「ストラテジック・プラン~mid-term~SeriesⅢ」【後編】

※2024年2月の東証グロース市場において時価総額が最下位だった当社が下克上を目指す挑戦記です。ぜひフォローして下さい。

こんにちは。
株式会社地域新聞社(2164) コーポレートコミュニケーション室の五十嵐(いからし)です。

去る10月16日、個人投資家の皆様に向けたオンライン説明会を実施いたしました。
その前編を昨日公開、本日はその続きです。


動画でも視聴できます。

ライツ・オファリング

6月に臨時株主総会を開き、ご承認をいただきましたライツ・オファリングが9月11日に終了し、当社の財務基盤は大幅に強化されました。このライツ・オファリングの目的は、ストラテジック・プランを実施するための資金調達と、会社のバランスシートを補強して大海原を航海するに足るような母船を作り上げることです。

増資前は現預金6.28億円、純資産が1.58億円という状況でしたが、決算期の8月末には現預金が7.72億円、純資産は3.02億円になっています。ライツ・オファリングで8月までに調達した金額は1.4億円です。そして実際に終了した9月11日以降には、調達した資金は4.47億円となり、現預金は10億円超、純資産も6億円ということで、自己資本比率が大幅に改善されました。

ライツ・オファリングによる資金は、Web版港町構築プロジェクトにおけるAI・システム研究開発とリソースの拡充に活用していきます。また、目標期待値を超えた分の金額に関しては、資本業務提携、M&Aに充当する予定です。その一環として、新しい保険会社への出資を検討しております。この保険会社のサービス内容は今までにないもので、まだ認知度がありません。つまり、それを訴求する必要があるため、当社がまず千葉県を皮切りとするプロモーションを提案しており、現在準備を進めているところです。

2024年8月期第2四半期実績と2025年の計画

前々期2023年8月期(第39期)通期は残念ながら赤字決算でした。一方、2024年8月に終了した前期においては、売上は微増でありながら利益の方が好転し、黒字化を実現いたしました。 足元の進行期の計画に関しては、売上32億円、営業利益7,300万円ということで、売上の伸び率よりも利益の方が非常にレバレッジを効かせた計画となっています。実は、当社の粗利率は70%を超えており、かつ当社の固定費を考えた時、損益分岐点は年間30億円前後です。固定費はステイですので、当社は売上が伸びると利益の上がり幅が急カーブを描くという特徴を持っていると言えます。だからこそ、アライアンスやVCのような形を取って、当社のリソースはそのままに、この約2年間で売上増を目指していくわけです。それがシーパワー・ストラテジーを採用した所以でもあります。

※2024年8月期決算短信〔日本基準〕(非連結)はこちらからご覧いただけます 

企業価値向上への取り組み

一方で、従来のフリーペーパー事業の延長線上だけではなかなか将来の企業価値向上は難しく、先行投資は必要だと考えています。

ここで、経営においてPLの各項目をどのような目線で見ているかを共有させていただきます。売上高は、我々の商品やサービスが世の中でどれだけニーズがあるかということのバロメーターです。なので売上高については「額の伸張」に注力していきます。

また、先述の通り、オペレーティングレバレッジが非常に効く体質の要因は粗利率の高さにあります。ですので、この粗利率70%超というのは注視していきます。

それから、新たな最重要指標として、EBITDA(イービッター)を公表してまいります。将来のための先行投資の中には、アライアンスやのれん償却など、さまざまな投資が出てくることが予想されます。足元のビジネスをきちんと可視化し判断する上で、その投資分は除いて見ていきたいと考えております。

前編で、アドバイザリーボードの宮下さんのアドバイスのもと採用している「GCC9BOX™」に触れました。「GCC9BOX™」とは、企業価値を可視化するフレームワークです。

表の左側に定性情報が入っており、Growth(成長)、Connection(つながり)、Confidence(信頼)それぞれが、売上高、ROIC(投下資本利益率)、WACC(加重平均資本コスト)にどれくらいのインパクトがあるかを可視化していくものです。

既に社内ではさまざまな取り組みを整理するために活用しており、数字も出しておりますが、これからきちんと検証していく必要がありますので、ミスリードにならないよう今の段階で開示はせず、こういった科学的な取り組みをしているというご紹介だけさせていただきます。

また、PLについてですが、通常の事業活動から先行投資活動を分けて記載し、それを合算した時に会社全体のPLになるような形で管理・開示をしていきます。決算短信においても計画はこの3段で開示をさせていただいております。経費を節約して小さなPLにし、利益を絞り出すというような方法を採用するつもりはありません。先行投資をし続け、将来の企業価値を上げていくために、足元の事業PLと分解した管理を始めました。

PBRアプローチ

最後になりますが、現在の純資産6億円に、無形のアセット、アライアンスが掛け合わさって生まれる価値は無限大だと考えております。アセットへの光の当て方やアライアンスによって生じる新しい売上などを、目指すべき時価総額=本当の企業価値に反映してまいります。

例えば、アセットの1つであるポスメイト(専属の配布員)は、現在約2,500人おります。170万世帯に毎週1回リーチできる2,500人の業務委託契約を他社が今から構築しようとしてもなかなか難しいものですので、仮に丸ごと譲渡するとしたらかなりの価値があるはずです。このようなアセットが持つ価値をきちんと企業価値に反映できるようディスクローズも含めて努力していきますし、アライアンスによって生じる企業価値も「GCC9BOX™」のような形で可視化していきますので、それを通じて株主の皆様、投資家の皆様のご理解を得ていきたいと考えております。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

引き続き地域新聞社をどうぞよろしくお願いいたします。

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