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波に飲み込まれてしまう

私は双極性障害2型のラピッドサイクラー(急速交代型)と医師から正式に診断されている。


ラピッドサイクラーとは1年に4回以上躁状態ないし軽躁状態とうつ状態とを繰り返すタイプの双極性障害を指す言葉だ。



軽躁状態の時の私はすごい。
何がすごいかというと、頭の回転が速くなり次から次へとアイディアが浮かび、しかもそれをきちんと形にまでする。
脳内に勝手に言葉が浮かんでくるので小難しい文章を書いてみたり、手芸で売り物レベルの作品を製作したりなどだ。
目に映るもの全てが美しく感じられ、この世の全てが興味深く、面白く感じられる。
まさに万能感に満ち溢れた状態だ。


対してうつ状態の時の私は、悲観的になり「この世界にたった一人なんじゃないか」「誰も本当の自分を理解してくれない」という思想に取りつかれ、この世の全てが無意味に感じ、何をしてもつまらない。
人生から楽しみが消え失せてしまうのだ。



これらを1年に4回以上繰り返すのだから、正気の沙汰ではない。
近しい人が1年に4回以上も別人に変わってしまうなんて、周囲の人間もたまったものではないだろう。


今現在も私は軽躁状態にある。
というか、このnoteを久しぶりに更新してこんな小難しい文章を書いている時点でもうお察しだ。


以前にも書いたが、私は日本の大塚製薬が開発した「レキサルティ」という新薬が大変体に合っており、これでもかなり躁鬱の波を抑えられている方である。

レキサルティを飲み始めてからうつ状態の時の希死念慮などは一切感じなくなった。
また軽躁状態においても、以前のように急に就職活動を始めて実際に働き始めたり、などということは無くなった。


それでも、波を小さくすることはできても、完全に波を無くすことはできないのがこの病気の厄介なところである。



私は周囲に迷惑をかけないためにも、これからもっともっと自己認識を高め、躁鬱の波に飲み込まれるのではなく、波を上手く乗りこなせるようにならないといけないと思っている。

それには薬だけではなく私自身の努力が必要不可欠だ。


たくさん本を読んだり様々なコンテンツに触れたりして今まで以上に知識を増やし、他人と関わりあらゆる経験を積み、もっと見識を深めていかなければならない。

今流行りの言葉で言うと、
「自分の人生に対する解像度を高める」
といったところであろうか。



一度使ってみたかったんだよね「解像度」って言葉!

ハチワレみたいな倒置法になってきたところで、久しぶりの更新は終了である。

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