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大丈夫。



「大丈夫。」

この言葉を聞いた時、
どんな気持ちが強いだろうか。

安心感? 信頼? 拒絶? 承諾?
いろんな意訳ができる言葉であり、
様々な場面で使い勝手の良い言葉、
第一位なのではないかと思える程に
使う場面や相手によって意味が変わる言葉。

大丈夫、と言う言葉を
しっかりと使いこなせるようになれば
日本人Lv.90は越えていると思う。


自分が「大丈夫」と言う言葉を聞きたい時
それは不安だったり、心配だったり
どちらかと言えば寂しく冷たい感情が多いが、
逆に、自分が「大丈夫」と言う言葉を使いたい時
それは相手に安心してほしい、信じてほしい、
あたたかい感情からであることが多い。


拒絶の場合の「大丈夫」については
当たり障りのない
やんわりとした拒絶とも使われるが
完全に拒絶を表す強い言葉でも使われる。

承諾の場合の「大丈夫」については
拒絶の意味も持つ言葉でもあるからこそ
本当に良いのだろうか?などと
一抹の不安が頭を過る場合もある。


いずれにせよ、「大丈夫」の解釈は
会話の流れやニュアンスによって
全く意味が変わってくると言うことだ。


大丈夫と言う言葉を使いこなせると
上品な印象も強くなる。

と言うのも、上品な人は慌てない。
いつも落ち着いていて、穏やか。

「大丈夫?」と言われると、
不安になってしまうような場面でも、
「大丈夫。」と言われると、
安心して、落ち着くことができる。

こう言ったところにも
上品な人の落ち着きは表れるのだろう。


イントネーションによって
相手への印象すらも変えられる
魔法のような言葉だ。



自分に「大丈夫」と言い聞かせたくなる時
もし、側にいてくれる人が
「大丈夫」と声をかけてくれたとして
それが疑問なのか肯定なのかで
意味も、自分の気持ちも大きく変わる。


心配してくれる気持ちも嬉しいが
心配されすぎると不安になる。

自分が逆の立場と考えるならば
良かれと思ってかけた声が
相手の不安を助長してしまったのなら
申し訳なさでいっぱいになる。

そう考えるとこの言葉も万能ではなく
尚更、会話を理解した上で発することが
何より大切な言葉であると言える。


相互理解があってこそ
意味が意味を成す言葉。


日本語には一音いち音に
意味が宿ると聞いたことがあるが
「大丈夫」には
もっといろんな意味が
宿っているように感じる。


どんな不安な時も大切な人からの
この言葉があれば強く生きられる気がする。

また、自分のこの言葉が
誰かの不安を癒すかもしれない。



心配すんな、大丈夫だ。

己に向けて、みんなに向けて。



👊

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