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花に嵐のたとえも

頭の中が多動を極めている。
放っておくとすぐ思考の追いかけっこが始まって永遠に終わらないので、無理やり人の文章を読んで鎮めたりしている。
思考強制終了のお薬がほしい。
まあそれにはお酒とか音楽とか運動とかがね。あたるんでしょうけどね。
寝る前とか地獄ですよ。


最近たまにホストのYouTubeチャンネルを見ている。
ホストとかまったく興味がないというか、私とは全然交わらない世界だなあと思って生きてきたのでなぜ突然見始めたのか覚えていない。
と、思ったけど今思い出した。起業家さんのTwitterタイムラインに出てきたのをクリックしたらなんか面白くてハマっちゃって、いくつか見ちゃったんだった。

そんでホストの内情が見えると(もちろん配信用だから見られることを意識して作られているというのは承知の上で)今度は通ってるお客さんのことが気になってきちゃって、ホストにハマる人ってどんな人たちなんだろう? ってついTwitterで検索をかけた。そしたらすごい興味がわいてしまった。

ところで、売れっ子ホストの売上ってとんでもない額なんですね。なんとなく知ってはいたけど予想をはるかに超えていたのと、分散して売り上げてると思ってたからまさか一人の女の子が月に何百万と使ってるなんて思わなくて。しかもそれを毎月とか。まあもちろんピンキリなんでしょうけども、青天井でそういう世界なんだなあというのを知ってびっくりしちゃったわけです。
しかもそういうお客さんって社長令嬢とかガンガン稼いでる起業家とか一部の限られた人たちだと思ってたんだけど、本当に普通~~の女の子たちがエース(担当ホストに一番貢献している人?を指すらしい)だったりするみたいで、それにも驚いた。

普通~~の女の子が何百万もお金使うって、そりゃあ普通の稼ぎ方では出来ないわけじゃん、だから当然普通ではないやり方なんだけど。
当然女の子も病むし、Twitterなんてそれがすごい生々しく伝わってくるし。
昔の私だったらたぶんまったく理解できなかっただろうなあと思うのだけど、今はちょっと理解できる気がする。
それはホストがどうこうという話じゃなくて。

きっと社会的に見れば良くはないのだろうし、正しいか正しくないかで言えば正しくはないのかもしれない。
体もメンタルもすり減らしてボロボロになってる女の子、そんなの最初から折り込み済みで営業かけて売上作ってるホスト、はたからみれば地獄だなあとは思う。
でも少なくともその二人の間ではそれが必要だったんでしょ。必要な地獄だったんでしょ。
だったらその時点でもう二人の間では完結していて、正しさとか善悪とかの枠を超えているわけで、他人が口を挟める世界じゃないじゃんと思う。

必要な地獄ってある。


どんな感情にも受け皿は必要だ。それが他人から見れば理解できないようなことだとしても、必要としている人がいる限りそれは必要なものだったんだよ。それはだれにも否定できない。だってその人が必要としてたんだから。

生きていると振り返ればやな思い出もあったりするけれど、きっとその時の自分にはないと生きていけない受け皿だったんだろうなあ、と思うようなことや時間が私にだってたくさんある。

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